日本画家・樋田礼子さん、井の頭池をモチーフにした作品で院展ダブル受賞!
武蔵野市在住の日本画家・樋田礼子(といだあやこ)さんが『再興第109回院展』で日本美術院賞(大観賞)と都知事賞を受賞しました。院展は1914年(大正3年)から続く、日本画を対象とした歴史ある展覧会です。
樋田さんの作品『井の頭(11)-樹下生生-』は2024年8月15日と16日に行われた審査会で約400点の中から選ばれました。この作品は井の頭池をモチーフにしたシリーズの11作目で、池に生息するツツイトモ1やカイツブリ2、トンボといった身近な植物や生き物を通して、“生きとし生けるものの命の輝き、生命の循環”をテーマに描かれています。
『井の頭(11)-樹下生生-』は9月16日(月・祝)まで東京都美術館で展示され、その後は全国を巡回予定です。
受賞に際して樋田礼子さんのコメント
今回、受賞された樋田さんからコメントを寄せていただきました。日本画の画材で描かれた迫力の作品、ぜひ実物を見てみてくださいね。
都立井の頭恩賜公園に面した実家で生まれ育った私にとって、井の頭の池や自然は原風景であり、普遍的な題材であります。 毎朝、愛犬と散歩して、四季折々目にする井の頭の豊かな自然からインスピレーションを得て、作品にしております。 このたびの受賞を通じ、井の頭の魅力を日本画で表現し、多くの皆さまに親しんでいただけたら幸いです。
樋田礼子さん プロフィール
1972年 | 東京都武蔵野市生まれ |
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1998年 | 広島市立大学芸術学部美術科日本画専攻卒業 |
1999年 | 再興第84回院展初入選 |
母娘展(銀座スルガ台画廊) | |
2000年 | 同大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了 |
同大学院修了制作プリ•ラ•ジュネス賞 | |
第3回雪舟の里総社墨彩画公募展入選 | |
2003年 | 第58回春の院展初入選 |
2004年 | 同大学大学院博士後期課程修了博士学位取得 |
第59回春の院展奨励賞(77回同賞受賞) | |
第5回雪舟の里総社墨彩画公募展特選 | |
2006年 | レスポワール展(銀座スルガ台画廊) |
2007年 | 個展(福屋八丁堀本店) |
2008年 | 個展(八千代の丘美術館 第7期入館) |
晨星-広島の若手日本画家-(泉美術館) | |
2012年 | 個展(画廊宮坂 同’14,’16,’19,’22) |
2018年 | 第6回桜花賞展(郷さくら美術館) |
2021年 | 再興第106回院展奨励賞(107回同賞受賞) |
2024年 | 再興第109回院展 日本美術院賞(大観賞)、東京都知事賞受賞 |
その他、グループ展多数出品 現在 日本美術院 特待、武蔵野美術家協会会員、 渋谷ファッション&アート専門学校講師、読売カルチャー荻窪教室講師、吉祥寺にて個人教室開催
再興第109回院展
会期 2024年9月1日(日)〜16日(月)
会場 東京都美術館
時間 9:30〜17:30(入場は16:00まで)※最終日は12:00まで(13:00閉場)
一般料金:1,000円 シルバー(70歳以上)料金:800円
※大学生以下無料、開催中の企画展半券持参の方は200円引き
主催 日本美術院
- 絶滅危惧種の水草。井の頭池のかいぼり後に再生した水草としても知られる。(参考:井の頭池だよりR6 5月) ↩︎
- 水面に浮き巣を作ることで知られる水鳥。井の頭池では、かいぼり後の環境改善のシンボルとしても親しまれている。 ↩︎