茶葉の旬と個性を味わえる紅茶専門店「chai break」。カジュアルに楽しむ本物の紅茶ワールドへようこそ!

井の頭公園の側に佇む紅茶専門店の「chai break(チャイブレイク)」は素材にこだわり紅茶の楽しさを味で教えてくれる紅茶専門店です。

“チャイ”専門店と思われるかもしれませんが、チャイはもちろん、産地や旬にこだわったさまざまな種類の紅茶が味わえます。

紅茶好きの方だけでなく、今まで出会ったことのない紅茶を味わってみたい方にも足を運んでほしい!ぜひ、新しい紅茶の世界の扉を開いてみてください。

吉祥寺の名店「もか」を引き継ぎ「chai break」をオープン

2007年まで営業していた自家焙煎珈琲店「もか」。一度はその名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。自家焙煎の評価が高く、多くの人に惜しまれながら閉店しました。

そして2009年10月、たくさんの人に愛され親しまれてきた「もか」の跡地を引き継いだのがchai breakでした。

棚の上に並んでいる茶色い器はインドの人がチャイを飲むときに使うそう。一つひとつが手作りです
茶葉の販売もしています

chai breakをオープンしたのは紅茶の輸入販売をしていた水野さん。「ちょうど物件を探していたときにこの場所と出会いました。この場所は 『もか』のイメージが強いので、珈琲を扱わない店というのが条件でした。『紅茶専門店が来てくれるといいね』という話もあったらしいんです」と、まさに運命を感じてしまうようなタイミングだったそう。

店内には今も「もか」への敬意と感謝が込められています。

モカのファンだったお客さまがお店に飾ってほしいと持ってきてくれたデミタスカップも飾られていました

「もか」のお客さまの気持ちも大切にしている水野さんの姿勢は、優しさと「もか」への熱い思いが感じられました。

紅茶も自然からの恵み。味の違いがワインのように楽しめます。

取材中にも和紅茶を淹れてくれた水野さん。お茶を飲みながらリラックスしておしゃべりしているような雰囲気を作ってくれました。

水野:紅茶っていつでも飲めて、いつでも同じ味っていう認識の方がほとんどだと思うんですよね。

編集部:うんうん、確かに。いつでも同じものを売ってますもんね。

水野:でも本当はその年の気候や作り手によって味が変わるんですよ。

編集部:えー!ワインみたいですね。

水野:そう、ワインと同じ感じ。例えば紅茶は乾季にクオリティがいいものが作られます。植物の成長に妨げとなる条件になると、それに耐える力が良い香りにつながるんです。逆にモンスーンの時期には葉はぐんぐん成長しますが香りがいい紅茶は作られません。

編集部:なるほど。植物をいただくって当たり前のことだけど紅茶に関してはその意識が薄れていたかもしれません。

水野:例えば国産の和紅茶だと冬に香りが増すものが多いので、今の時期がオススメです。今飲んでもらっているのも国産の紅茶です。

編集部:そう!この紅茶、ひとくちめで衝撃でした!!

水野:ふふふふ、そう言ってくれる方、多いんですよ。チャイ専門店だと思われている方も多いのでほとんどの方がチャイを注文するんですけど、紅茶をオススメすると紅茶の味に感動してくださったりして。そういうのもすごく嬉しいです。

編集部:いや、本当に今まで飲んできた紅茶と全然ちがいます!口当たりがまろやかで、苦みがなく、かなり小さいお子さまでも美味しく飲めそう!ふわっとした後味で、お茶を飲むってこういうことかー!って思いました。

水野:お茶も畑で育っていますからね、自然のものだから味が違っているのは当たり前だと思うんです。chai breakの茶葉はブレンドしていないので、一つひとつの茶葉の個性が味わえます。そしてその美味しさをみなさんに知ってほしい。

編集部:すごく丁寧に作られているのが味から伝わってくるような感じがします。みんなにも美味しさを味わってほしいですけど、美味しすぎてちょっと内緒にしておきたいなって気持ちが芽生えてしまいました・・・笑

「素材からきちんと」を伝えられる本物の美味しさ

chai breakの名前の由来には「身近に感じて飲んでほしい紅茶」との思いが込められています。インドでは老若男女だれもが当たり前のように飲んでいると言われているチャイ。紅茶が日常にあることが体現されていると感じた水野さんは、日本でもカジュアルに紅茶を楽しんでもらいたいと「チャイ」の単語を店名に入れました。

また、紅茶だけでなく、「素材からきちんと」を伝えられるお店でありたいとフードメニューも素材から作ることと旬のものにこだわっています。

カウンターの奥には自家製シロップが並んでいます。

「素材にこだわる、というか、“ちゃんと作られているものを口に入れたいよね”って気持ちです。当たり前の美味しさを広めていきたい」と話してくれた水野さん。ありのままの美味しさを最大限に引き出す紅茶のプロです。自然体で紅茶や食べ物に向き合う姿もchai breakの軸になっているようでした。

おいしい一杯が生活に溶け込むだけで、温かい気持ちになるchai break。ぜひお店で心豊かになる体験してきてください。

おしゃれなカラーのタンブラー!

おまけ

デミタスカップの横には水野さんが初めて仕入れた紅茶の木箱の一部も飾られていました!