新たな魅力を引き出して、また誰かの元へ。吉祥寺のアンティークショップ「アンティークス・エデュコ」

みなさんはアンティーク雑貨はお好きですか? “アンティーク”とひとことで言っても、その種類やスタイルは多種多様。私はアンティーク品や古いものが持つ時代を超えた魅力や、「このモノがどんな旅を経てここにたどり着いたのだろう」と想像を膨らませるひとときが大好きです。

そんな古き良きものに新たな価値を見いだし、次の持ち主へ届けてくれるお店が「アンティークス・エデュコ」さん。小金井と吉祥寺に店舗を構え、和洋さまざまなアンティーク家具や雑貨を取り扱っています。今回は、吉祥寺PARCO店から井の頭通り沿いにお引越ししたエデュコ吉祥寺店の池田さんにお話をうかがいました。宝探しのようなワクワク感に満ちた、お店の魅力をご紹介します!

アンティークス・エデュコのはじまりは小金井から

アンティークス・エデュコは、2012年3月に小金井でスタートしました。アンティーク家具や古家具の販売・買取・修理を行うお店として始まり、現在小金井公園沿いの店舗では家具や建具の販売・買取をメインで行っています。エデュコの代表は小金井店の今井さん。職業訓練校で家具づくりを学んだ職人です。

エデュコの歩みについて、吉祥寺店の池田さんにうかがいました。

「もともと代表の今井は、家具づくりを学んでいました。その後、アンティークショップなどで働きながら家具の修理に携わる中で、古いものを直すおもしろさに惹かれていったようです。お店を構えることになり、古いものが好きだった私も自然と手伝うようになりました。」

エデュコに並ぶ魅力的な商品の買い付けは、今井さんが担当。現在、エデュコでは和洋アンティークや古道具、アンティーク家具、古家具を中心とした古物全般の買取を行っています。古いお宅やお店の解体、引っ越し、コレクターの方々のお片付けの際に、まだ生かせそうなものを買い取り、その魅力を最大限に引き出す形で修理・販売しています。仕上げ作業には池田さんが手伝うこともあるそうです。

「手を入れることで、ものが生きかえる部分が楽しいですよね。それをまた誰かが見つけて気に入って使ってくれる。いい仕事だな、と思います。」

エデュコの商品一つひとつから感じられるものへの愛情は、こうしたお店の姿勢から生まれているのですね!

2階に上がる階段から、エデュコワールドがひろがります!

吉祥寺進出のきっかけは吉祥寺PARCO。そして、路面店へ!

小金井と吉祥寺の2店舗を構えるアンティークス・エデュコ。その吉祥寺店を出すきっかけとなったのは、なんと吉祥寺PARCOとの出会いだったそうです。お店を続けていく中で集まっていった雑貨や小物の販売方法を模索していた際、吉祥寺PARCOの当時の担当者から出店のお誘いがあったのだとか。

「多店舗経営の経験はありませんでしたが、せっかくのお誘いということでチャレンジしてみたんです。小金井店はは大きな公園もあってのどかで素敵な場所なのですが、少し離れた場所にあるため、アクセスの良い吉祥寺は最適でした。吉祥寺は代表の今井も含めて馴染みがあった地域でしたし、多くの方にエデュコの魅力を伝えるにはぴったりの場所でした。」

実は私も吉祥寺PARCOでエデュコさんを知った一人です。数あるテナントの中でもひときわ雰囲気のあるお店で、初めて訪れたときに一目惚れしてしまいました!

吉祥寺PARCO時代のお店のようす。さまざまな小物がひしめき合っていました♡

「地域のお店をぜひPARCOに、ということでお声がけいただいたのは本当にありがたかったです。PARCOには通りすがりのお客さまも多くいらっしゃるので、幅広いアイテムを取り揃えていました。そのため、一瞬『誰が使うんだろう?』と思うようなものも置いていましたね(笑)。でも、そういった部分が逆におもしろかったです。」

エデュコ吉祥寺PARCO店は2024年8月末まで営業しており、現在のエデュコ吉祥寺店は2024年9月4日から井の頭通り沿いの路面店としてオープンしました。PARCO時代とはまた違った魅力が感じられる店内になっています。

吉祥寺PARCO時代の店内。落ち着いて店内を見られるよう、照明を暗めに設定する工夫も行っていたそう!

さらにセレクトに磨きをかけるエデュコ吉祥寺。気軽に立ち寄れるお店に。

雑貨や小物、紙もの、食器や什器などをメインにアイテムを取り揃えているエデュコ吉祥寺店。路面店に移ったことへの変化もうかがってみました。

「やはり、セレクトの仕方が少し変わりました。路面店になったことでアンティークや古いものが好きな方が訪れやすくなったので、よりそういった方に興味を持ってもらえる品揃えを意識しています。路面店になった感想を聞くこともあるのですが、『ゆっくり見られて嬉しい』とか、中には『照明が暗めで嬉しい』と言ってくださる方もいます(笑)。セレクトも含め、いろいろ試行錯誤しているところです」と、池田さんは笑顔で話してくれました。

エデュコが取り扱うアイテムは、年代や国を限定せず、手に取りやすい価格と気軽に立ち寄れる雰囲気が特徴です。「芝生蚤の市」や「わざわざマーケット」といった吉祥寺でのイベント出店や、立川のペーパーウォールで開催されている「エデュコの小さな蚤の市」でも、その魅力を存分に感じることができます。

2024年の秋に開催した「第2回芝生蚤の市」。「第3回芝生蚤の市」は2025年の3月に開催予定!

店名の由来はラテン語で“引き出す”という意味のeduco。

最後に、池田さんにお店を続ける楽しさについてうかがいました。

「ホコリだらけで壊れた状態で入ってきたものを、きれいにしたり直したりするのがまず楽しいです(笑)。手を入れるうちに愛着も湧いてきますよね。古いものが生まれ変わって、それを素敵だなと思ってくれる誰かのもとへ送り出せる。それが一番の楽しさです。」

店名の由来である「エデュコ(educo)」は、ラテン語で「引き出す」という意味を持つ言葉。”古いモノの良さを引き出す”、”生活の楽しさを引き出す”という願いが込められています。お店にぴったりな名前だと感激しました!

路面店となり、ますます魅力を増しているエデュコ吉祥寺店。まだ値付けされていないアイテムもたくさんあるとか! アンティークショップの醍醐味は、訪れるたびに品揃えが変化し、新たな出会いが楽しめるところ。お気に入りの一品との出会いはまさに一期一会です。あなただけの宝物を見つけに、ぜひお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

antiques-educo(アンティークス·エデュコ)吉祥寺店

  • 営業時間
    13:00〜19:00
    定休日
    火曜(祝日の場合は営業、翌平日が休業)
    メモ
    13:00前でも準備が整い次第オープン(Xにてお知らせ) 自転車は数台に限り駐輪可能。車やバイクの場合は近隣のコインパークをご利用ください。
  • 電話
    住所

    〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-35-10 プリマヴェール吉祥寺シュール 2F

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