以前ご紹介したヘアサロンLond石田さんの取り組み。今回は石田さんからも少しお話があった「IBDプロジェクト」について深堀りしていきます。IBDについて、みなさんに知っていただけたら嬉しいです！

IBDってなあに？

炎症性腸疾患（IBD：Inflammatory Bowel Disease）は、大腸や小腸など消化管に炎症が起こり、腫瘍を合併することもある疾患です。主に指定難病である潰瘍性大腸炎とクローン病があります。下痢や腹痛が主な症状であるため、トイレの回数の急増や、食事の制限など患者さんの生活にさまざまな影響があります。それにより、IBD患者さんは行動範囲、対人関係、心理面などで生活の質の低下が指摘されています。IBDの発症は、これから社会で活躍する世代である10-20代で多く報告されていますが、現時点では完治につながる治療法がありません。

I know IBD (アイノウ アイビーディー）プロジェクトとは？

炎症性腸疾患について社会全体での理解を高めることを目的とした「I know IBD (アイノウ アイビーディー）プロジェクト」。立ち上げたのは米系バイオ製薬企業アッヴィ合同会社です。「見えない壁」ともいえる、社会が気づいていないIBD患者さんを取り巻くさまざまな課題を明らかにし、解消に取り組み、さらにはIBDを正しく認知し理解する人が一人でも多く増えることで、社会全体のIBDについての理解を高めることが目的です。

Londのご近所さんでもあるヘアサロン「alotta（アロッタ）」の取り組み

I know IBDプロジェクトに賛同し、取り組んでいる施設が、吉祥寺駅周辺には3ヶ所あります。

• ファーマライズ薬局　吉祥寺店（吉祥寺本町1-30-13　ＫＳ10ビル1階）
• Lond charme吉祥寺（吉祥寺本町2-18-8 KOMORI BLD.2F）
• alotta吉祥寺（吉祥寺本町2-17-7　フォルムトミノ吉祥寺1階）

週きち編集部はアロッタさんにおじゃまして、どんな対応をしてもらえるのか取材してきました！

アロッタは、10室14セット面を構えた大型個室型美容室。カップルや一人の時間を大切にしたいプライベート感あふれる美容室です。また、プロのヘア関連商品を取り揃えたショップも併設。美容室でしか購入できないプロが推薦するサロン専売品を400ブランド約5,000アイテムから、髪質や用途に合わせて選ぶことができます。シャンプートリートメント、美容機器、アウトバス、ブラシなどカテゴリー別に分かれ、ショップのみの利用も可能です。

2024年12月20日からアロッタではショップの入口にステッカーを掲示しはじめました。

利用する場合にはスタッフに声をかけると対応してくれるとのこと。

店内には2つのトイレがあり、案内してもらえます。

清潔感がありおしゃれな空間になっています。

また、アロッタでは、体の不自由な方や小さなお子さま連れの方も安心して、サロンを利用できるよう、さまざまな工夫がされています。

段差がなく、車いす、ベビーカーでの利用がしやすくなっていたり、

シャンプー台へ移動することなく、施術を受けられるスタイリングチェアがあります。

足の不自由な方や移動が大変な方にも嬉しいポイントです。

全室個室なので、プライベート空間でまわりを気にせずリラックスできそうです。

その他にもAEDの設置や使用済み染毛剤（カラーチューブ）を集めて再生アルミ工場に売却し、その収益を車いすなどの寄贈に役立てたり「BBリサイクルパートナーズ」への協力をするなど、積極的に社会活動に取り組んでいます。

理美容師ができる社会貢献として約10年前から始まったリサイクルの活動。アロッタは廃棄するのではなく、集めることで限られた資源を節約し、循環型社会の実現を目指します。

アロッタ吉祥寺から週きち読者のみなさんへ

IBDについて聞き、このような取り組みがあることを初めて知りました。患者の方々にとって、吉祥寺が少しでも外出しやすい街になればと願っています。また、美容室をご利用の際、もしご不便を感じることがあれば何でもお伝えください。一緒に考え、改善していきたいです。

サロン店長：北村嘉基（きたむら・よしき）

誰もが快適に過ごせるように、たくさんの配慮をしてくれているアロッタ。髪の毛だけでなく、心持ちも美しくなれるような素敵なヘアサロンでした。

次は取材ではなくお客さんとしても利用してみたいと思います！！

【写真＝編集部撮影】