前進座 舞台のいろは

前進座 舞台のいろは

前進座 舞台のいろは「舞台の音響」

1931年に創立した前進座は、東京都武蔵野市を本拠とする日本の歌舞伎も上演する劇団です。

歴史ある劇団から舞台の裏側を学べるコラム「前進座 舞台のいろは」では、舞台まわりの小道具の紹介や知られざる役者さんのあれこれをご紹介します。

「舞台の音響」

舞台の音響の仕事をしているというと「何をしているの?」とよく聞かれます。鳥の声や風の音、人の声など、さまざまな効果音を出したり、テーマ曲やBGMを流したり。マイクを使うお芝居では俳優さんの声を拾って調整します。音響スタッフは、お芝居をより良いものにする為の音響効果を担当しています。

客席に音響ブースを作るときは座席の間に長机を置いて、箱馬で高さ調整したらコンパネを上に乗せて大きな机にします。会館によっては専用机があることもありますが、自分がやりやすい高さや環境をつくるのも大切で、意外と手間のかかる作業です。再生デッキ、音響卓、手元明かりを設置したら完成!いつも舞台を観ながらやっています。

前進座演出部・音響 横山あさひ