【第40回吉祥寺音楽祭レポ】駅前、公園、街がステージに!文化と音楽が交差した3日間

森本晃司さんのビジュアルを使用したTシャツと打越俊明さん作成のモニュメント

みなさん、「吉祥寺音楽祭」には行きましたか〜?!

2025年に40回目を迎えた歴史ある音楽イベント「第40回 吉祥寺音楽祭」が、ゴールデンウィークの3日間(2025年5月3日〜5日)にわたり、吉祥寺の街全体を舞台に開催されました!

1986年から続く吉祥寺音楽祭は、昨年(2024年)から会場数が9ヶ所に増え、さらにスケールアップ。初日の駅前ステージには、アニメ映画『AKIRA』の音楽で知られる「芸能山城組」が登場し、華やかな幕開けに。最終日には、武蔵野市ゆかりの舞踏家・俳優、麿赤兒さん率いる「大駱駝艦」が圧巻のパフォーマンスで締めくくりました。

“創造と文化のお祭り”のテーマそのままに、音楽やステージ、マーケットなどで多くの人がにぎわった3日間。その模様をたっぷりご紹介します!

「芸能山城組」からはじまり「麿赤兒(大駱駝艦)」で締めくくった北口駅前広場ステージ

音楽祭前日はあいにくの大雨でしたが、当日は見事な快晴!!(運営のみなさん設営大変だったと思います…!)

初日、北口駅前広場のステージに登場したのは、民族音楽を主題に活動するマルチパフォーマンス・コミュニティ「芸能山城組」。アニメーション映画『AKIRA』の音楽を手がけたことでも知られるグループです。インドネシアなどで演奏されるガムランの楽器「ジェゴグ」を使った圧巻のパフォーマンスに、多くの観客が耳を傾けていました。今回披露された4曲はすべて『AKIRA』の劇中曲。なかでも『Kaneda』の生演奏は、鳥肌ものの迫力でした!

2025年7月30日〜8月3日、新宿三井ビルディング55HIROBAで開催する「ケチャまつり」でもジェゴグの演奏が披露されます!
大勢のお客さんがジェゴグの演奏に耳を傾けていました!

初日終盤には、「吉音サイファー music by KEIZOmachine!(HIFANA)」が登場。夜の吉祥寺をさらに熱く盛り上げていました!

2日目は多摩美術大学にて結成されたソウルバンド「思い出野郎Aチーム」が出演。会場は入場規制がかかるほどの大入り! 代表曲「ダンスに間に合う」では観客のボルテージも最高潮に。ウワサでは、バスの運転手さんもローターリーでノリノリで聞いていたとか…!

そのほか、駅前広場では子ども企画「駅前ワークショップ」も3日間開催。たくさんの子どもたちが楽しんでいましたよ!

駅前広場の子ども企画「駅前ワークショップ」

そして最終日、フィナーレを務めたのは麿赤兒さん率いる「大駱駝艦」。武蔵野市にゆかりのある舞踏家、俳優としても知られています。

吉祥寺駅前で披露された圧巻の舞踏に、ただただ圧倒!! 今回の音楽祭のために設置されたモニュメントと相まって、会場全体が幻想的な空気に包まれていたのがとても印象的です。

約30分にわたるステージが終わり、エンディングのBGMが流れる中、観客たちがゆっくりと会場を後にしていく光景は、まるで夢の中にいるようなひととき。まさに“創造と文化のお祭り”というテーマにふさわしい、感動のフィナーレでした。

自然と音楽が響き合う「井の頭公園ステージ」

2024年から新たに加わった「井の頭公園ステージ」。井の頭恩賜公園の野外ステージを中心に、大規模なマーケット「吉祥寺 HAVE A GOOOD MARKET」も同時開催されました。

公園ならではの開放感あふれる雰囲気の中、アコースティックを中心とした音楽が次々と演奏され、晴天にも恵まれてまさに最高のロケーションに!

初日に出演した「浮と燈(イガキアキコ vin,ハラナツコ sax)」。時折吹く風と美しい音楽。素晴らしいステージでした
2日目に出演した「石指拓朗」。井の頭公園で曲を書いていたというエピソードも!「武蔵野」素晴らしかったです

周囲にはキッチンカーや衣類、作家によるハンドメイド作品などの出店が並び、駅前とはまたひと味違った魅力が楽しめました。木々に囲まれた公園の中で音楽を聴くという贅沢なひとときに、訪れた人たちも思い思いに自由な時間を過ごしていましたよ!

吉祥寺のあちこちで出会う、音楽と笑顔とマーケット

季節ごとにいろんなイベントを開催している「コピス吉祥寺」も、今回の音楽祭でステージ会場のひとつに。DJにマジックショー、ライブにキッチンカーまで、内容盛りだくさんでにぎわっていました!

珍盤亭娛楽師匠のDJで会場はお祭り騒ぎ!
武蔵野公会堂でのライブも控える、Double Voice 杉原撤 -TE'TSU- & 近藤ナツコ。昭和の名曲を披露!アンコールには高田渡のカバーも!
シフク食堂の絶品ピザ!焼き立てのピザ、めちゃくちゃ美味しかった〜
コピス吉祥寺のデッキに出店していた吉祥寺のラム酒専門バー「SCREW DRIVER」。モヒートやピニャコラーダなど、音楽祭のお天気にぴったりなドリンクを提供していました!

サンロード商店街の「SEIYU × サンロード」ステージでは、アコースティックのライブが次々と行われていて、お買い物ついでや、たまたま通りかかった人もふらっと立ち寄って楽しんでいる様子が印象的。こういう“偶然の出会い”こそ、吉祥寺音楽祭の魅力だなぁと実感しました!

吉祥寺ロフト沿いのペニーレーンでは、ジャズの生演奏も。場所の雰囲気も相まって、「これぞ吉祥寺!」というジャズの音色にうっとり。年配の方々もリズムに乗って楽しんでいる姿が素敵でした。

マーケットは井の頭公園だけでなく、「公園通り × 東急百貨店吉祥寺店」でも開催され、こちらにも特設ステージが登場。あちこちで音楽とグルメを楽しむ人々でにぎわっていました!

ちなみに、有料ステージの武蔵野公会堂で行われた記念ライブや、吉祥寺PARCO屋上での「Music&Market」には行けなかったのですが、きっと盛り上がったに違いありません!

第40回を迎えた今回の吉祥寺音楽祭は、街全体が音楽と文化に包まれる、まさに“創造と文化のお祭り”というテーマにふさわしい3日間でした!

駅前や公園、商店街、商業施設など、あらゆる場所がステージとなり、偶然通りかかった人も思わず足を止めるような、自由で開かれた空気が吉祥寺らしさそのもの。次回の音楽祭も、きっとまた吉祥寺のどこかで素敵な出会いがあるはず。今から楽しみです!!

運営のジョージさんはじめ、音楽祭に関わった皆さん、本当にお疲れ様でした!!
打越俊明さんによるアートモニュメントの存在感、最高でした!!