教えて!藤村の先生

まもなく創設100周年を迎える、吉祥寺の伝統ある私立中高一貫校「藤村女子中学・高等学校」。このコラムでは、藤村の先生が身近な豆知識を楽しく紹介します。
教えて!藤村の先生「言葉にまつわる豆知識」
吉祥寺駅北口から徒歩5分、昭和通り沿いに位置する「藤村女子中学・高等学校」。まもなく創設100周年を迎える、吉祥寺の伝統ある私立中高一貫校です。このコラムでは、藤村の先生が身近な豆知識を楽しく紹介します。授業では聞けない?! 先生ならではのお話をお楽しみください。

「言葉にまつわる豆知識」
執筆者:国語科・安部詩音
今月の担当は国語科!ということで、言葉や漢字にまつわるちょっとした豆知識をお届けします。読みながら「へぇ〜」と思ってもらえたら嬉しいです。

昔話の「しばかり」って、何を刈ってた?
「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へしばかりに……」
このおなじみの一節に出てくる「しばかり」。現代では「芝刈り機」で芝生を整える「芝」を思い浮かべがちですが、昔話の「しば」は「柴」と書きます。これは、かまどで火を焚くときに使う細い枝や小さな木のこと。つまり、昔のおじいさんは山へ“焚き木集め”に行っていたんですね。
食パンの「食」ってどういう意味?
毎日の朝ごはんでおなじみの食パン。この「食」って、なんでついてるのでしょう?
実は、パンにはかつて消しゴムのように使われる“消しパン”というものもありました。そこで、主に食べる用途のパンを区別して「主食用パン」と呼び、それが略されて「食パン」になったそうです。なるほど、パンにも“使い道の違い”があったんですね。(諸説あります)
「鳩」と「鴉」の漢字、鳴き声が関係してる?
最後にちょっとした漢字の豆知識を。
「鳩(はと)」という字は、「九(ク)」と「鳥」からできています。これは、鳩の「クークー」という鳴き声に由来するという説があります。
一方、「鴉(からす)」は、「牙(ガ)」と「鳥」の組み合わせ。「ガーガー」と鳴くから、こんな字になったんだとか。
漢字をじっくり見てみると、言葉の音や人々の感覚が形になっていて、とても面白いですよね。
執筆者のプロフィール
国語科・安部詩音

4月から藤村女子中学・高等学校国語科に入職しました、安部詩音と申します!
この春社会人になったばかりの私ですが、生徒たちと関わりながら自分自身も日々多くの「学び」に出会っています。
私にとって吉祥寺は、幼い頃から外出先として頻繁に訪れていた身近で素敵な街でした。そんな思い出深い街とこんな形で繋がれたことに、ご縁のようなものを感じています。
これからは吉祥寺の一員として、この街の一角に自分の足跡を残していきたいです!