産後ケア宿泊施設「はるかぜの家」で、ゆったりした親子の休憩時間を。

2023年10月12日に吉祥寺中道通りに産後ケア施設「はるかぜ産後ケア」をオープンさせた赤枝先生。

はるかぜ産後ケア、2023年10月12日に中道通りにオープン!お母さんと赤ちゃんの頼れるサポーター。 | 週刊きちじょうじ

子どもが産まれた直後は、身体的にも精神的にもハードな日々が続きますよね。出産で体はボロボロ、数時間おきに授乳しなきゃいけないし、なんだか気持が落ち込んだり、自分を責めてしまったり。そんなお母さんのケアのためにできたのが、... https://kj-weekly.jp/2023/10/11/harukaze/

2024年12月、西荻窪に産後宿泊も可能な「はるかぜの家」をオープンしました。

今回は、施設の中におじゃまさせてもらいましたよー!

産前産後のママたちの不安やドキドキをマタニティーブルーと呼ぶこともありますが、産前産後は、ひとりひとりが違う症状を抱えます。自分がマタニティーブルーになっていることにも気が付かなかったり、マタニティーが原因ではないことに苦しんでいたりということも。

思い起こせば子どもを持つ私自身も第1子を産んだあとは「この子とどう過ごせば良いの?」「赤ちゃんは何も喋らないのに、なんで先輩ママはニコニコ話しかけられるの?」と疑問を持ち、“親子”の実感が湧きませんでした。そして「こんな私っておかしいよね?」「愛情ってよくわからない」という感情が自分を不安にさせたりと、なんとも言えない気持ちが孤独感を煽ったりしました。

そんな話をはるかぜ助産院の赤枝先生にしていると、「大丈夫です。そういう方、本当に多いんですよ」と話してくれました。「人間の赤ちゃんって生物としては未完成の状態で生まれてくると思うんです。ひとりで立ち上がれないし、いきなり食べたりできないから、最初は手がかかる状態。でも、守らなければならないですよね。側にいる大人が赤ちゃんのケアを負担に感じたり、可愛く思えない時があっても、それは普通のことです」とのこと。

あの頃の自分に聞かせてあげたい! だんだん親子になっていけばいいんだよ、不安になるのは当たり前だよ、と伝えてあげたいと思いました。

これから出産を控えている方、産後の方、また、その周りの方も産後ケアについてゆっくり考えてみませんか?

武蔵野市の産後ケア利用

現在(2025年5月末時点)武蔵野市内の産後ケア施設は充実してきています。これまでの「武蔵野赤十字病院」「むさしのレディースクリニック」「吉祥寺ふわまる助産院」に加えて、「きりんウィメンズクリニック武蔵野」と「吉祥寺バースクリニック」も新たに産後ケア事業を開始しました。

はるかぜの家では、

宿泊型(ショートステイ):1泊2日もしくは最大2泊3日を施設に宿泊

日帰り型(デイケア):朝9:30~夕方16:00まで施設に滞在

の、2パターンで産後ケアを受けることができます。

【画像=はるかぜの家webページより引用】

また、武蔵野市の健康課への登録申請を行うと武蔵野市子ども・子育て応援券が利用可能となります。

武蔵野市子ども・子育て応援券

対象:生後7ヶ月未満
回数:ショートステイ、デイケア合計7回まで
料金:1回2,500円のクーポンが5回分付与。1回の利用につき、クーポンは1枚まで使用。(宿泊型は1回=1日)

武蔵野市のホームページで詳しい内容を確認できます。

落ち着くお部屋と安心安全な赤ちゃんスペース

はるかぜの家の特徴は、落ち着く和室のお部屋と赤ちゃんとの距離感。おうちの中にいるような安心感と、赤ちゃんの泣き声がうっすら聞こえる程度に離れた休憩スペースがちょうど良いと評判です。

新しい畳の香りと明るい光でゆったりした気分に
広いお庭にも癒やされます

宿泊もできるので、お風呂にもゆっくりひとりで入ることができます。

自分だけをしっかり温めてあげてくださいね

赤ちゃんエリアは助産師さんや保育士さんがいてくれるので安心してお任せできます。

床はクッションフロアが敷かれ安全で清潔に保たれています

自分のケアも大切にしてほしい産後のママ

「産後の孤独感というのは良くないものです」と話す赤枝先生。「ママはもちろん、赤ちゃんにとって人生のスタートになるわけですから、長期的に見ても一番支えてあげたい時間だと思っています」とのこと。核家族の時代になり女性も社会で活躍する現代社会では、昔と同じ育児をしていくのが難しくなってきました。産後ケア施設を活用し、ママも赤ちゃんも大変な時間を無理なく過ごすことが、これから続く親子時間をより良いものにする一助となるかもしれません。

命を守らなければいけない人間が常に側にいる産後のママ。不安になるのは、自分の親としての責任感が育っている証拠です。自分をたくさん褒めて、味方になってくれる人や場所があることを忘れないでもらえたらと思います。

はるかぜの先生やスタッフさんはママと赤ちゃんの心と身体に寄り添い、気持ちをほぐしてくれます。たまにはゆっくり親子の休憩時間を過ごしてみるのもいいのかもしれませんね。

【写真=編集部撮影】

はるかぜ産後ケア

東京・吉祥寺にある「産前産後ケア助産院はるかぜ」と「はるかぜクリニック」。産後ケアを中心とした子育てのサポートを行います。 クリニックの診療は2023年10月下旬~11月上旬から開始の予定です。