だからやっぱり「4ひきのねこ」に行く。お花とちゃんと向き合う花店

「このお花屋さん、前から気になってるんですよ」と、編集部員からのひとことで始まった今回の取材。どうやらお店には、ねこちゃんもいるらしい! 動物と触れ合えるかもと淡い期待を胸に、今回は花店「4ひきのねこ」へおじゃましてきました。

お花屋さんなのに4ひきのねこ?

「49年前、当時は〇〇花店とか◯◯花屋みたいな名前のお店が多かったらしいんですけど、この店の名前を決めるときに、主人がちょうど猫を4匹飼っていてそれが名前になりました」と笑顔で話してくれました。

今、お店には1匹の猫がいます。「もともとノラ猫で、ごはんを食べに来るだけだったのが棲みついて。何歳かもわからないけど、その頃は図々しいから“ずうずう”って名前をつけました」とのこと。昔は人を怖がり、全く近づくことがなかったそうですがコロナ禍で街に人が少なくなったタイミングで少しづつ人に慣れることができ、今ではすっかりお店の看板猫となっています。

取材中も「ズー」と呼ばれていました

小さな子どもが「今日は猫ちゃんいるかなー?」とのぞきに来る様子もほほえましい光景でした。

同じ花でも顔が違う。直接選ぶこだわりを貫くわけ

お店の中に入ると花の香りがぶわっと広がるのと同時に鮮やかな生花が目に飛び込みます。

花たちがいきいきして、そこにいるだけで元気をもらえるような空間になっていました。

「今はネットオークションでお花を予約して、市場に取りに行くだけでいいような仕入れ方法もあるんです。とっても便利ですけどね、同じ花でも顔が違うので、直接見て仕入れるスタイルを続けています」と話してくれました。また、お花の配置も、花の種類をまとめる、同じ色をかためる、などはせず「ひとつひとつが引き立つように配置しています」とのこと。

身体中からワクワクが湧いてくるのと同時に、安心感を味わえる4ひきのねこならではの空間。ぜひみなさんに体験してもらえたら、と思いました。

選ぶ時間も楽しんでほしい4ひきのねこ流、お花の買い方

4ひきのねこの店内に置かれている花には値段が表示されていません。「聞いてもらったらもちろんお答えします。1本からラッピングをして買っていただけるので、用途や予算をお知らせいただければご提案もしますよ」とのこと。値段表示をしていないのは「できるだけコミュニケーションをとって花を買ってもらいたいと思っています。人対人で買い物をするスタイルを変えたくないですね。花をあげる人も自分で買う人も、選ぶ時間も楽しんでもらいたいから」と話してくれました。

4ひきのねこでは旬の花を大切にしており、市場で出会った季節の花を取り揃えています。お店にあるものはもちろん、今の時期は枝物もオススメだそう。

ぜひ日常のひとコマに、お花を取り入れてみてくださいね。

おまけ

取材時に「週刊きちじょうじってこれですよねー!」と20年以上前に発行していた「吉祥寺電話帳」を出してくれました。これには編集部もびっくり!同じ年月を吉祥寺で重ねてきたんだなぁと嬉しくなりました♡

【写真=編集部撮影】

4ひきのねこ

  • 営業時間
    11:00〜19:00
  • 住所

    〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3