教えて!藤村の先生
まもなく創設100周年を迎える、吉祥寺の伝統ある私立中高一貫校「藤村女子中学・高等学校」。このコラムでは、藤村の先生が身近な豆知識を楽しく紹介します。
教えて!藤村の先生 雷が落ちた場所までどれくらい?
吉祥寺駅北口から徒歩5分、昭和通り沿いに位置する「藤村女子中学・高等学校」。まもなく創設100周年を迎える、吉祥寺の伝統ある私立中高一貫校です。このコラムでは、藤村の先生が身近な豆知識を楽しく紹介します。授業では聞けない?! 先生ならではのお話をお楽しみください。

雷が落ちた場所までどれくらい?
執筆者:理科・柴田行裕
今月担当の理科です。
夏の夕立のあと、空に稲光が走るのを見たことがありますか? ピカッと光った後にゴロゴロと雷鳴が聞こえるまで、少し間がありますよね。
実はこの「光」と「音」の速さの違いを利用すると、雷が落ちた場所までのおおよその距離を計算できるんです。

光は秒速約30万kmと、とても速いため、ほぼ瞬間的に目に届きます。一方で、音は秒速約340m。なので「340×光ってから音が聞こえるまでの秒数」で雷までの距離がわかります。
例えば、稲光が見えてから3秒後に雷鳴が聞こえた場合、340×3=約1020m。つまり雷はだいたい1kmほど先に落ちたと考えられます。 計算が難しければ「3秒でだいたい1km」を覚えておくといいかも(”打ち上げ花火”でも同様に考えることができます)。
身近な自然現象の中にも、物理の法則が生きています。雷は少し怖いですが、距離を測ってみると、少し落ち着いた気持ちで向き合えるかもしれません。
執筆者のプロフィール
理科・柴田行裕

この春に藤村女子中学・高等学校へ着任しました、柴田行裕(しばたゆきひろ)と申します。 「新しいこと」とそれに挑戦する生徒が大好きな理科教員です!
日々、個性豊かな生徒たちと一緒に実験や探究を重ねながら、「学びっておもしろい!」を実感しています。
最近は特に「アート×サイエンス」の可能性を模索中です! 身の回りの不思議から未来を創る力を育てたいと思っています。 吉祥寺という街のみなさんとの出会いのなかで、一緒に新しい学びのかたちを考えていきたいです!