秘密基地のような手芸用品店。オリジナルカラーが魅力の「ぶたのしっぽ」

編み物の楽しさをギュッと詰め込んだような、カラフルであたたかい空間の「ぶたのしっぽ」。吉祥寺で編み物について語るときには外せないお店のひとつです!

ぶたのしっぽはヨドバシ裏から歩いて2分ほどの場所に位置しており、マンションの敷地の中を奥に進むと丸い看板を目印に店舗を見つけることができます。

目にとまるのは、ぶたの絵の看板。ぶたのしっぽでは看板だけでなく商品のラベルにも、このぶたのイラストが描かれています。

店長さんに「なぜ、ぶたなんですか?」とお聞きしたところ「なんでだか、ぶたが好きなんですよね。可愛くて好きなんです」とニコニコしながら答えてくれました。店長さんは、以前吉祥寺に住んでいて街にも馴染みがあり、2019年に今の場所に「ぶたのしっぽ」をオープンしました。

こだわりは色と品質だけじゃない、価格もお客さま目線で

ぶたのしっぽの店舗に入り、最初に思ったのは「鮮やか!!」。大きなひとつの作品を見ているような気分になります。どの色を組み合わせてもおしゃれにキマりそう!

並んでいる毛糸は発色が美しく、「この色を使いたい!」の気持ちが創作意欲をかき立ててくれます。

「色にはこだわっています。だけど、値段も同じぐらいこだわっています」と言う店長さん。編集部がちらっと横目で値札を確認してみると、おお、確かにお手頃!

そして「お小遣いで買い物に来てくれる、小さなお客さんもいるんです。子ども用のお財布から小銭を出して、毛糸を買ってくれる姿には、ほっこりしますね。学生さんにも手が届きやすい値段をできるだけ維持したいと思っています」と教えてくれました。

さまざまなお客さまが来店するぶたのしっぽ。素敵なエピソードも聞くことができました。

手編み帽子をプレゼントした彼氏のお話

「彼女に帽子を編んで、クリスマスプレゼントにしたいんです」と、ぶたのしっぽに来店した青年。編み物の経験はなかったものの、「YouTubeで見たらできそうだなって思って」とのこと。店長さんは、少し驚きながらも必要な道具や毛糸の種類などを案内しました。店には、ほかのお客さんがいなかったので、少しだけ編み方もレクチャーしてあげたそうです。

数日後、「うまくいかないんですよ・・・」と青年が作りかけの帽子を持って再来店。ちょうど、編み物のベテランである常連さんもお店にいたとのことで、店長さんと常連さんが青年の帽子を見てみることに。店長さんも常連さんも「これは一度ほどいてやり直した方がいいよ、編み目の数を揃えなくちゃ」と口を揃えて青年に伝えます。「ここはこうして、それは違くて、そこはもっと〜」など指導がヒートアップ。青年はほどいた毛糸を持って、帰って行きました。

その年のクリスマスが過ぎ、年末を迎えます。店長さんは、厳しく指導をしてしまったかもしれない・・・お客さんに申し訳ないことをしたんじゃないか・・・心配を胸に年を越しました。

お正月が過ぎ、いつものようにお店を開けたある日、ドアの外に女の子が立っていました。

どこかで見た帽子・・・

「クリスマスは過ぎちゃったけど、無事にプレゼントできました」と青年が彼女を連れて来店。

「気に入っています♡」の彼女の言葉が、青年だけでなく店長さんも笑顔にしました。

店長さんはこのエピソードを振り返り、「編み物ってやろうって思えば、きっと誰でもできるんです。あみたい気持ちを大切に、気軽に挑戦してみてほしいです。いきなり帽子を編めたのは愛のチカラのおかげもあったかもしれませんけどね♡」と笑顔でコメントしてくれました。

今、オススメの毛糸はキッドモヘアとシェットランド

さて、このエピソードを読んで、パートナーや家族にプレゼントしてみようかな!と思った方もいるのではないでしょうか?

この時期おすすめの毛糸の種類を聞いてきました!

子ヤギの毛で作られたキッドモヘア

とても軽いキッドモヘアは子ヤギの毛から作られています。ふわふわで軽く、柔らかい素材なのでセーターなどを作る方が多いそう。

ヒツジの毛で作られたシェットランド

ひつじの毛から作られているシェットランドも軽さと暖かさを兼ね備えています。独特の張りがあるので扱いやすく、小さいものから大きなものまで幅広く使えるので初心者の方にもおすすめです。

ぶたのしっぽ店内では見本になる作品を手に取ることもできます。

ぶたのしっぽから週きち読者のみなさんへメッセージ

とても小さいお店で驚かれるかと思いますが、お気軽にご来店ください。

初めて編み物をする方にも、編み物名人の方にも、吉祥寺に来たらぜひ立ち寄って欲しいぶたのしっぽ。

カラフルな毛糸の世界を楽しんでみてくださいね!

【写真=編集部撮影】