清水屋
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- 営業時間
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12:00〜17:00
- 定休日
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火曜
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- 電話
- 住所
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〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-8
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1月20日ごろは「大寒(だいかん)」。1年の中でいちばん寒い時期とされています。この大寒にぬか床どこを仕込むと、いいぬか床ができることから、1月20日は「ぬか床の日1」※1 なんだそう。寒い時期のぬか漬けやお漬物って、なんだかいつもよりおいしく感じますよね…!
今回は、吉祥寺のハーモニカ横丁で80年以上、昔ながらの漬物を作り続けている「清水屋」を取材しました。

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清水屋の創業は1945年(昭和20年)で、2025年に80周年を迎えました。清水屋が店を構えるハーモニカ横丁も同じく80周年。記念イベントが開かれたのも記憶に新しいです。現在お店を切り盛りしているのは、3代目の清水正夫さん。もともとは、清水さんのお祖父さんが始めたお店です。
「清水屋はハーモニカ横丁ができる前、戦後のヤミ市時代からあるんだよね。北口のほうに露天がたくさん並んでて、今の駅前広場は“三角地帯”って呼ばれてそこにもマーケットがあった。ラーメン屋のホームラン軒(今のホープ軒)もあったね。」
現在の場所に移ってからも、変わらず営業を続ける清水屋。
週刊きちじょうじのアーカイブには、昔のハーモニカ横丁の写真が残っています。今も現役で店を営む清水屋さんの話は、まさに“吉祥寺の生きた歴史”。興味が尽きません!




「売るものは少しずつ変わってるけど、基本的にやっていることは変わらない」と話す清水さん。
「昔は、お店の前が八百屋で、斜め向かいが魚屋で、全部専門店だったんだよね」と当時を振り返ります。今では飲み屋さんが多く立ち並ぶハーモニカ横丁ですが、かつては“庶民の場所”として日用品を扱う店が多かったそう。


現在、清水屋は17時まで漬物店として営業し、その後は次男が立ち飲み屋として店先を使い、裏手では長男(4代目)が「漬物バー 4328」を切り盛りしています。
「今は飲み屋さんがほとんどだけど、それも時代の流れだね。」
長く横丁で商いを続けてきた、清水屋さんだからこそ聞けるお話です。



取材はお店の営業の合間に行わせていただきましたが、その間もお客さんが次々とやってきます。取材をしていると、常連さんがふらっと立ち寄って「この横丁に入ると、昭和にタイムスリップした感じがあるよね」と話しかけてくれました。「今日、ごはんおいしく食べられます」そう声をかけて帰っていくお客さんの姿に、なんだかこちらまでほっこり!
「おかげさまで、やっぱり常連さんは多いですね。でもね、最近は若い人もすごく多いですよ。女性一人で来たり、若い男性だったり。ここ数年でとても増えました。」
清水屋のような専門的な漬物店は、今の東京ではだんだん少なくなってきているそうです。だからこそ、若い世代にも新鮮に映るのかもしれません。


2代目である清水さんのお父さんは、95歳まで現役で店に立っていたそう。当時は家族や親戚が手伝っていましたが、今はすべて清水さん一人で切り盛りしています。
「仕入れから仕込み、販売まで全部一人でやっています。店は12時から17時までだけど、それと同じくらい仕込みに時間がかかるね。どっちかっていうと、店にいるほうがラクかな(笑)」と笑顔で教えてくれました。
「大変だけど、やりがいはあるよ。一人だから煩わしさもないし、全部自分の責任。なんだかんだ、性に合ってるんだと思います。」
そう話す清水さんの表情は、とても穏やかです。




清水屋で扱う漬物は、キャベツ、かぶ、にんじん、ナス、白菜、きゅうり、大根がメイン。季節によっては、夏に白瓜のぬか漬けが並ぶこともあるそうです。
「昔はからし菜や高菜みたいな葉物も多かったんだけど、漬物用の野菜を作る生産者さんが減ってきてね」と清水さん。そんな清水屋でおすすめなのが、3種類のぬか漬け。「浅漬け」「中間」「深漬け」と、漬かり具合の違う3つのぬか漬けが並びます。
「これはね、東京中探しても無いと思います。自分の代になって始めたんだけど、酸っぱいのが苦手な人もいれば、逆に酸っぱいのが好きな人もいるから、選べるようにしているんです。」
特に深漬けは扱っている店が少なく、あっても高価なことが多いそうですが、清水屋ではどれを選んでも値段は同じ。3種類を食べ比べてみるのも、かなりおすすめです!
今日のごはんが、ちょっと楽しみになる――。そんなお漬物を探しに、清水屋を訪れてみてはいかがでしょうか。



横丁って、ちょっと入りづらいかもしれないけど、若い人も気楽に来てほしいですね。ぬか床の相談を受けることも多いし、ふらっとのぞいてくれたら嬉しいです。
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-8