2077回(2021/06/05)雑大レポート『宇治十帖の女達 その一』
====== 本記事は、雑学大学に参加された方によるレポート記事です ======
幼少期、母女御と死別した源氏の異母弟・八の宮は二人の娘と宇治で世をしのぶ日々をおくっていた。
仲睦まじかった北の方も亡くし、京の屋敷も火災に遭い、失意のうちに宇治の山荘に移り住んで、仏道に励んでいたのである。
薫はそのような八の宮の噂を聞き、彼に魅かれ、尊敬し宇治を訪ねるようになった。
晩秋の或る日、八の宮の留守中宇治を訪ねた薫は、琴と琵琶を合奏する美しい姉妹を垣間見て、恋心を覚えた。
以後、美しい二人の姉妹を巡る恋物語が始まるのである。