「観察の楽しさ」を感じてみよう!絵本作家・荒井真紀さんの原画と収蔵品“花と果物”による「かんさつのじかん」@吉祥寺美術館

もうすぐ夏休みですね! お子さんのいる家庭では、自由研究の題材探しに悩む方も多いのではないでしょうか? そんな方におすすめしたい、身近な自然を観察する楽しさを教えてくれる展示が、吉祥寺で行われます。

「収蔵品”花と果物”×絵本作家・荒井真紀=かんさつのじかん」は2024年7月27日から9月1日まで武蔵野市立吉祥寺美術館で開催されます。
展示は2つのパートで構成されています。第1部は絵本作家で画家の荒井真紀さんが手掛けた、ノンフィクション絵本の原画を展示。第2部では花や果物、野菜をモチーフに描かれた収蔵作品が並びます。

絵本原画と収蔵作品、あわせて約100点の絵が織りなす「観察の楽しさ」を感じられる展示となっています。

荒井 真紀(あらい まき)画家/イラストレーター

1965年東京生まれ。駒澤大学仏教学部禅学科卒業。1981年16歳の時より熊田千佳慕氏に師事する。『たんぽぽ』(金の星社)が2017年度ブラチスラバ世界絵本原画展にて「金のりんご賞」を受賞。代表作に『ひまわり』(金の星社 2013年)、『トマト』(小学館 2023年)など多数。

絵本作家・荒井真紀の作品が約70点並ぶ。ひとつの場面を完成するまで約1カ月かけて丹念に描く、妥協を許さない「観察」への姿勢

第1部は絵本作家の荒井真紀さんによる作品が展示されます。荒井さんは16歳で細密画家の熊田千佳慕(1911-2009)に弟子入りし、熊田千佳慕の徹底した自然観察に大きな影響を受けました。

荒井さんのノンフィクション絵本には、図鑑的な写実要素だけでなく、独自の観察眼と植物への優しい眼差しがあふれています。子どもたちに身近な植物の生態をわかりやすく伝える気持ちが表現されています。

国際的な権威のあるブラチスラバ国際絵本原画展で「金のりんご賞」を受賞した『たんぽぽ』をはじめ、誠実に丁寧に描かれた約70点の作品が並びます。ひとつの場面を完成するまで約1カ月かけて丹念に描かれるという作品の数々。貴重な原画を間近で見ることのできる展示となっています。

『ダーウィンが来た!(NHK)』の取材協力や番組出演などで話題の植物観察家、鈴木純ならではの「観察コメント」にも注目です。今回の展示では未刊行の絵本『そのなかには……?』(「ちいさなかがくのとも」2025年1月号 福音館書店)の原画も展示予定です。

日本画、油彩画、版画、イラストレーション。“花”や“植物”をモチーフに描かれた収蔵品が並ぶ

第2部では吉祥寺美術館の収蔵作品を通して観察と向き合います。収蔵品の中には“花”や“植物”をモチーフに描かれた作品も多く、ジャンルも多岐に渡っています。

さまざまな作家によって描かれた“花”や“植物”は描かれ方も多種多様です。各作家がどのような視点で“観察”していたのかを考えるのも楽しそうです! さらに注目ポイントとして、修復を終えたばかりの日本画家・小畠鼎子の作品《盛夏》《梨栽培》が初披露される予定です。

〈展示予定作家〉
日本画:永田春水(ながた しゅんすい)、小畠鼎子(こばたけ ていこ)
油彩画:小畠辰之助(こばたけ たつのすけ)、山喜多二郎太(やまきた じろうた)
版画:萩原英雄(はぎわら ひでお)、浜口陽三(はまぐち ようぞう)
イラストレーション:永沢まこと(ながさわ まこと)

展示関連イベントも開催!荒井真紀さんのトークショーや子ども向け観察ツアーを実施

「かんさつのじかん」展の関連イベントとして、トークショーやワークショップも開催されます。トークショー「絵本作家・荒井真紀が描く“花と果物”」は2024年8月18日(日)に行われます。

植物観察家、植物生態写真家の鈴木純さんによる子ども向け観察ツアー、「純さんと井の頭恩賜公園で植物をかんさつしよう!」は8月31日(土)に実施。どちらのイベントも予約制です。

夏休みに入るこの機会に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

トークショー「絵本作家・荒井真紀が描く“花と果物”」 | 週刊きちじょうじ
※定員に達したため受付終了

子ども向け観察ツアー「純さんと井の頭恩賜公園で植物をかんさつしよう!」 | 週刊きちじょうじ
※定員に達したため受付終了

展示にあわせてオリジナルグッズも販売!

展覧会開催にあたり、荒井真紀さんの絵本の原画をデザインしたトートバッグ、ハンカチ、クリアファイル、ポーチの制作が決定しました! 「絵本ナビ」の協力により、素敵なグッズがミュージアムショップに並びます。展示を楽しんだ後は、ぜひグッズもご覧くださいね。絵本ナビでの販売詳細については、ウェブサイトをご確認ください。

圧倒的な画力で味わう荒井真紀の「花・果物・野菜」が絵本ナビオリジナルグッズに! | 絵本ナビスタイル

いちごやひまわり、ブロッコリーにソラマメ。知っているはずの植物なのに、一目見れば誰もが釘付けになってしまう圧倒的な画力。この丹念に描かれた美しい細密画を描いているのは絵本作家の荒井真紀さん。徹底した自然観察から生まれる絵本の数々が注目を集め https://style.ehonnavi.net/goods/2024/07/11_418.html

(撮影:絵本ナビ)

(2024年7月30日更新)

収蔵品“花と果物”✕絵本作家・荒井真紀=かんさつのじかん

  • 開催日
    2024年7月27日(土)~9月1日(日) ※7月31日(水)、8月28日(水)休館
    時間
    10:00~19:30
  • 料金など
    300円(中高生100円、小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料)
    お問い合わせ
    会場

    武蔵野市立吉祥寺美術館

    〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8−16 コピス吉祥寺A館 7F

  • 主催
    [主催]武蔵野市立吉祥寺美術館〈(公財)武蔵野文化生涯学習事業団〉 [協力]金の星社・小学館・福音館書店
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