前進座 舞台のいろは

前進座 舞台のいろは

1931年に創立した前進座は、東京都武蔵野市を本拠とする日本の歌舞伎も上演する劇団です。

「前進座 舞台のいろは」は歴史ある劇団から舞台の裏側を学べるコラムです。舞台まわりの小道具の紹介や知られざる役者さんのあれこれをご紹介します。

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前進座 舞台のいろは「運責」

1931年に創立した前進座は、東京都武蔵野市を本拠とする日本の歌舞伎も上演する劇団です。

歴史ある劇団から舞台の裏側を学べるコラム「前進座 舞台のいろは」では、舞台まわりの小道具の紹介や知られざる役者さんのあれこれをご紹介します。

「運責」

「運責」というのは運搬責任者を略した言い方です。文字通り運搬に関わることを任され、次に公演する劇場にすべての荷物が確実に届くように手配します。大道具・小道具・かつら・衣裳や、照明・音響といった機材、そして役者一人一人の化粧道具、巡演には欠かせない洗濯機、物販物等々…あげたらキリがありません。運責はこれらの荷物をすべて把握し、2〜11トンのトラックやワンボックスカーに積み込み、送り届けます。

演目によってはトラックが2台以上必要なこともあり、荷台もいっぱいになります。荷物の積み順を間違えてしまうと最後に入りきらず最初からやり直し、なんてことにもなりかねません。ですので、この「運責」はゲームのテトリスが得意な人には向いてるのかも。因みに私はテトリスが苦手です。

俳優 石嶋隆生