全爬虫類好きにもそうでない人にも伝えたい!吉祥寺が誇る爬虫類カフェ「はちゅカフェ」の魅力

店内の様子

爬虫類と聞いて最初に思い浮かぶのは、トカゲやヘビという人がほとんどなのではないでしょうか。都会では普段目にする機会がなかなかありませんよね。家の中でヤモリに遭遇した!公園でヘビを見た!というのが日常のちょっとしたニュースになったりして、爬虫類は「びっくりする存在」になってしまっている方もいると思います。しかし、じっくり観察してみると、今まで気が付かなかった可愛さに魅了され、これまでの認識がひっくり返りそうです。あなたもこの記事を読んだら、爬虫類ラバーへの扉が開いてしまうかもしれません♡

今までにもテレビや雑誌などで何度も取り上げられ、注目を集めている吉祥寺にある爬虫類カフェの「はちゅカフェ」。今回は週きち編集部が実際にはちゅカフェへ伺い、爬虫類との触れ合いやオーナーの平山さんのお話を聞いてきました!

爬虫類の魅力って?

爬虫類とは体の表面がウロコでおおわれ、殻に包まれた卵を産む仲間のこと。よく知られているのはヘビ、トカゲ、カメ、カメレオン、イグアナ、ワニなどです。小さな恐竜のような見た目や、飼育のしやすさ、マイペースに過ごす姿が人気で、触るとその手触りにも癒やされる人が多いようです。実は週きちにも、ヘビのすべすべもちもちな手触りと色がきれいさに魅了された無類の爬虫類好きメンバーがいます。家ではヘビを飼っていて、ヘビがアゴ直し(あくびみたいな動き)をしたり、ほっぺをぷくぷくさせて水をぐびぐび飲む様子も可愛くて好き!と話しており、今回の取材にも同行してもらうと、「ずっとここに居たい…」「可愛すぎる」と目尻が下がり、心の底から癒やされているのが伝わりました。

週きちメンバーにだっこされるレオパードゲッコー
週きちメンバーに巻き付くコーンスネーク

オーナー平山さんの爬虫類愛が詰まった「はちゅカフェ

オーナーの平山さんがはちゅカフェをオープンしたのは7年前。カメを飼いたいと奥様からリクエストがあったのがはじまりで、「実際にカメを飼ってみると、寝ている姿が可愛かったりしてすっかりハマりました」と、魅了されてしまったそうです。しかし当時は、爬虫類は犬や猫などのようにしっかり飼育方法が確立されておらず、深い知識をもった人がまだまだ少なかったと、平山さん。爬虫類に興味のある人や実際に飼っている人にも正しい知識を広めたいと思い、その気持ちがはちゅカフェをオープンさせるきっかけとなりました。

平山さんは「カフェをオープンしてから1月1日も寝坊はしませんね。大変なことなのかもしれませんけど、生き物と一緒にやっていくっていうのはそういうことですから。」と笑って話してくれました。平山さんのパワフルでポジティブな姿勢が、お店の爬虫類たちの日々を守ることにも繋がっているのが分かります。

オーナーの平山さんとグリーンイグアナ

犬や猫も同じですが動物は簡単に育てられるものではありません。最後の最後まで愛情を持って世話をし病気や怪我もケアしてあげられることが生き物を飼える人の条件です。

こちらをじっくり見つめるフトアゴヒゲトカゲ

はちゅカフェにはたくさんの爬虫類がいますが、手厚いケアと快適な環境が用意されているからか、生き物たちみんなが心から安心して過ごしているように見えました。「毎日お世話をしたり触れ合ったりしていると、思っていることや考えていることがわかるようになってくるんですよ。」と優しく話す平山さん。世話をしている人が、爬虫類のいろいろなことを汲み取れるようになっていく時間も楽しみの1つだそうです。頼りにしている病院もあり、何かあればすぐにドクターの元へ駆け込むとのこと。

もし自分が爬虫類だったら、はちゅカフェで生活したいと思ってしまう程、安心安全で快適な場所です。

恐竜のようなカミンギーモニター
恐竜のようなカミンギーモニター
つやつやの葉っぱを食べるギリシャリクガメの「ターボ会長」

「爬虫類と触れ合えます。」だけじゃない、はちゅカフェの魅力。

カフェに入ると、スタッフの方と同時にリクガメさんが出迎えてくれました。のそのそと歩く姿はカフェを取り仕切っている重鎮というような雰囲気。低い声で「いらっしゃいませ」と言ってくれそうな感じです。

そして驚いたのはカフェに入った時の香り。正直もっと動物の匂いがするのかなと思っていましたが、ふんわりと優しい良い香りがしました。明るく清潔感のある柔らかな空間が広がっています。この時点ですでに吉祥寺にいるということを忘れてしまい、目の前のはちゅカフェワールドに引き込まれます。

店内の様子
遊んでほしいのかな?ヒョウモントカゲモドキ

カフェの利用は平日であれば時間制限なく滞在することが可能。土、日、祝日は90分制です。ゆっくりお酒を飲みながら、トカゲとの触れ合いで癒やされる人もいれば、目をキラキラさせながらカメが餌を食べる姿を見つめる子ども。子どもの付き合いで来てみたら、ヘビの目の愛くるしさに惚れてしまうお母さんや初めてのイグアナとの触れ合いにドキドキしているカップルなど。訪れる人みんなが非日常体験に刺激を受け、笑顔や驚きの表情が溢れます。

柄の中にドクロが隠れているというボールパイソン
目がキョロキョロ動いていたエボシカメレオン

実際に自分で飼育している、これから飼育したいという方の相談にも乗ってくれ、飼育環境の整え方や世話の仕方、必要なグッズなども教えてもらえるのが嬉しいところです。オーナーの平山さんの知識や情報量はさすがプロ! 数々の爬虫類や生き物と過ごしてきた経験を惜しみなく伝えてくれるので、お客様からの信頼も厚く、勉強になることばかりです。

たくさんの人と爬虫類との出会いを喜ぶスタッフのみなさんも「生き物を扱うカフェ」という管理の大変な環境下で、生き物の世話だけでなく清掃や空調のメンテナンスはもちろん、お客様へ提供する飲み物や食べ物にも丁寧に向き合っています。中でもアイスクリームは全て店長お手製の無添加! こちらもぜひ味わってみてくださいね。

カフェメニュー

【ソフトドリンク】

オレンジジュース

パインジュース

コーラ

ジンジャエール

紅茶(HOT/ICE)

コーヒー(HOT/ICE)

烏龍茶(HOT/ICE)

緑茶(HOT/ICE)

ノンアルコールビール(HOT/ICE)

【アルコール】

瓶ビール(ハイネケン)

ディタソーダ(ライチリキュール)

レモンサワー

酎ハイ(烏龍茶、緑茶、紅茶)

梅酒(ロック/水割り/ソーダ)

杏露酒(ロック/水割り/ソーダ)

角(ロック/水割り/ソーダ)

【お食事】

アップルパイ

フォンダンショコラ

手作りアイス(バニラ/抹茶/チョコ)

ケーキとアイスのセット

本日の軽食(スタッフに要確認 ※ご用意できない場合もあります)

はちゅカフェを通じて、私たちが住む地球のことを考えてみませんか?

はちゅカフェさんのホームページには、はちゅカフェのコンセプトが掲げられています。その中で

爬虫類が大好きになったら、

彼らのふるさとや、彼らが住んでいる地球のことにも、

ぜひ思いを馳せてください。

人間と爬虫類がどうしたらもっと仲良く生きていけるか、私たちと一緒に話し合いましょう。

という文章があります。

長い年月を地球の環境に対応するように進化しつづけている爬虫類。例えば、イグアナといってもその種類は20種類以上です。なぜそんなに種類が分かれているのか、その歴史を紐解くと地球の変化と深く関係しています。生き物と触れ合って可愛いと思う気持ちから、地球の未来や環境を考えるきっかけにも繋がるとはちゅカフェは考えています。

床を歩いて接客してくれる?!グリーンイグアナ

平山さんは「子どもたちへの教育で、ぶどうの生産は山梨県が1位ですって教えるじゃないですか。だからなかなか何県か思い出せなかったりするけど、一緒にぶどうを食べて美味しいねって経験をして、山梨県は日本で一番ぶどうがつくられてるんだよって言うと、すんなり覚えられたりしますよね。」という話をしてくれました。カフェで爬虫類と触れ合える体験が、子どもたちにとって重要だと考えています。さらに、子どもたちの視点にも着目している平山さん。店内には「おえかきコーナー」もあります。入り口の壁にはたくさんの絵が飾られていて「大人の見方と違っていて本当におもしろい!」と刺激をもらっているそうです。

はちゅカフェのキャストを簡単にまとめた大辞典やおえかきコーナー
来店した子どもたちが描いた絵
お店に入ると右側の壁にたくさん飾られています

とはいっても、やっぱり爬虫類はちょっと…という方もいるかもしれません。

はちゅカフェのコンセプトページにはこうも記されています。

え、爬虫類は苦手ですって?

そんなあなたが一番夢中になってしまうかも。

意外な相手と恋に落ちるのが、

ラブストーリーの定石ですから。

一度じっくりと爬虫類と向き合って、驚かされる存在ではない「新しい関係」を築いてみませんか?

はちゅカフェ

  • 営業時間
    12:00〜 ※営業終了時間はウェブサイトを確認
    定休日
    不定期 ※ウェブサイトを確認
    予算/価格帯
    席料 大人700円 小人(小学生まで)550円 ※別途1人につき1ドリンク以上 生き物(キャスト)とのふれあい 600円 ※通常は時間制限なし。混雑時にはお声がけする場合あり。
  • 住所

    〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町4-6-3 starlight,starbright Bldg. 2F-B

    JR吉祥寺駅北口 徒歩8分

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