八百銀商店
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- 営業時間
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9:00〜19:00
- 定休日
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水曜
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- 電話
- 住所
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〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-11-11 香紀ビル
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吉祥寺の中道通り入り口のユニクロ横から三鷹方面に進むと、威勢のいい声が飛び込んできます。店先にずらりと並ぶのは、きゅうりやナス、トマトなどの野菜やブドウや桃といった果物たち。そう、ここは「八百銀商店」。地元で長く愛され続けている青果店です。
8月31日は“野菜の日”。ということで、今回は元気いっぱいにお店を切り盛りするマキさんに、おいしい野菜のこと、そして八百銀商店の歴史についてお話をうかがいました!

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八百銀商店が今の場所でお店を始めたのは、約40年前の1985年ごろ。もともとは戦後すぐにハーモニカ横丁で共同経営からスタートし、その後、現在のユニクロ吉祥寺店のあたりでお店を開いたのが始まりでした。
マキさん「お店を始めたのは祖父で、父が2代目。創業からもう80年くらいになるかな。昔は今の店舗の隣で店頭販売をしていて、まかないにカレーを出していたなんて話も聞きました。向かいはお米屋さん、すぐそばには鳥のエサ屋さんもあったんですよ。ナナメ向かいの駐車場には大きなイチョウの木があって、銀杏を拾ったりもしていましたね。」
ずっと吉祥寺で過ごしてきたというマキさん。地元の方ならではのお話、とっても貴重です!

余談ですが、週刊きちじょうじのアーカイブ資料から1993年の八百銀商店さんの写真が出てきました。後日お見せにいったところ、当時を懐かしんでもらえました!

八百銀商店の特徴は、路面に野菜がたくさん並ぶ“店頭販売”。毎日の仕入れや並べ方にも、たくさんの工夫があります。
マキさん「野菜は天候で価格が変わるから、スーパーにはかなわない部分もあります。でも市場で仕入れを工夫していて、玉ねぎやにんじんは袋詰めじゃなくバラで買ってきてお店で袋詰めにしたり、規格外のものを安く出したりしています。仕入れ担当の人がとっても頑張ってくれています!」

また、仕入れに合わせて売り場の見せ方も毎日変えているそう。
「夏野菜をまとめて置いたり、安いものをわかりやすく並べたり。特に日曜はベテランのスタッフが並べてくれるので、すごくきれいなんです! ぜひ日曜日に見に来てください! 見比べたらおもしろいかも!」とマキさん。
取材時は平日だったので、後日、日曜日の売り場を見に行ってみました!

平日の八百銀商店。こちらも野菜はおいしそうに見えますけど…?

日曜日の八百銀商店。 確かに野菜が生き生きとしている…!
「野菜がお客さんの方を向いているんです。すごいなぁっていつも思います」と、マキさんは笑顔で話してくれました。
八百銀商店といえば、安さも魅力ですが、ちょっと珍しい野菜に出会えるのも楽しいポイント。取材のときに見かけたものをいくつかご紹介します!
※価格は取材時

中身だけのものはスーパーでも見ますが、皮付きを発見。バーベキューにも向いているのだとか。
マキさん「皮をつけたまま焼くと、ヒゲも薄皮も食べられちゃいます! 魚焼きグリルで焼くといいですよ」

ひょうたんの形をしたかぼちゃ。ナッツのような甘さがあります。
マキさん「ポタージュやグラタンにするのもオススメです!」

そのユニークな名前はなんと品種名!チョイ辛な風味が特徴です。
マキさん「そのまま食べてもいいですし、沖縄のコーレーグースみたいにしてもいいそうですよ」

その名のとおり、そうめんみたいに実がほぐれるかぼちゃ。
マキさん「輪切りにして茹でるとパラパラほぐれて、菜箸でやさしく崩すとそうめんみたいになります。酢の物にぴったりです」

八百屋さんで見かけたら思わず買っちゃうナス!
マキさん「とても柔らかいので、大きく切ってステーキみたいに食べるのがいいですね」
スーパーではあまり見かけない野菜ばかりで、つい買って試したくなります!

八百銀商店の魅力は、新鮮な野菜や果物だけではありません。それを売るスタッフのみなさんの元気の良さも大きな魅力です。「うちには最低限のマニュアルしかなくて、働いている人がそれぞれのカラーを出せるんです」とマキさん。
お店があるのは中道通りの入り口。人通りが多く、取材中も通りがかりの人とのやりとりが絶えません。 「顔なじみのお客さんがいらっしゃると“今日はこれがおすすめですよ”なんて声をかけられるし、個人のお客さんだけでなくお店の方もいらっしゃるので、会話は多い方だと思いますね」とマキさんは話します。
店員さんも個性豊か。「アド街で紹介されたとき1にも映っていましたが、ライブハウスで働いていた人もいるし、大学で土壌の研究をしている女の子が『野菜のことを知りたい』といって働きに来たり、おもしろい人が多いんです。吉祥寺の『のど自慢大会』で優勝した人もいるんですよ!(笑)」と教えてくれました。
さらに、店頭のポップを書いているのはマキさんの妹・ミキさん。八百銀商店には、明るくてユニークなスタッフがたくさんそろっています! ぜひ立ち寄ったときは、スタッフに気軽に声をかけてみてくださいね♪


「知らない野菜があったら、ぜひスタッフに聞いてみてください。おいしい食べ方も教えられますし、時々お客さんから教えてもらうこともあるんですよ」と、マキさんは笑顔で話してくれました。
野菜のことを話しながら買えるのは、街の八百屋さんならではの楽しみ。元気いっぱいの「八百銀商店」で、おいしい野菜や果物、そして店員さんとの会話を楽しんでみてはいかがでしょうか?

お客さまに見て選んでもらいながら、会話を通じておすすめできるのが八百屋の良さだと思います。八百銀商店には時々珍しい野菜も入るので、たくさんの方に足を運んでもらえたら嬉しいです。どうぞ気軽に遊びに来てくださいね!
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-11-11 香紀ビル