吉祥寺村立雑学大学
2082回(2021/07/10)雑大レポート 吉祥寺学部特別講座『MoCA 武蔵野文化アーカイブをつくりだしてみた、つくり続けるために』
====== 本記事は、雑学大学に参加された方によるレポート記事です ======
“むさしの”の文化を記録する
むさしの文化アーカイブ(通称MoCA)は、東京大学文学部の社会学演習(小林真理ゼミ)を履修する学部生と大学院の文化経営学演習を履修する大学院生が企画・運営しており、市内の様々な人・場所・活動などを調査し、ウェブサイトで公開することで武蔵野市の文化を記録するアーカイブ。今回の講義は学部生が担当し、8班に分かれて実施した昨年度の成果を発表しました。
「壊せ!吉祥寺を壊せ!」ハモニカ横丁で飲食店を経営する手塚一郎さんの自己認識、「住みたい街ランキング」1位を機に変わった吉祥寺の語られ方、「まち」を自分ごととして考えられる子どもの育成を目指す若者たち、個性を失いつつある吉祥寺への危機感を明かした本田拓夫さんと目黒實さん……インタビュー、雑誌の言説分析、ディスカッションイベントなど複数の方法による調査から見えてきたのは、”むさしの”の文化を形作ってきた人々の実像と街の変化の歴史でした。
講義後には参加してくださった方々とも交流し、率直な意見を伺いました。MoCAは今年度以降も継続していく予定。今回いただいた意見も参考にし、より幅広く、また多角的に武蔵野市の文化を見つめ、記録に残していきたいと考えています。
昨年度の成果は一般公開しておりますので、ぜひ「むさしの文化アーカイブ」で検索してご覧ください(https://moca.kobayashi-lab-cm.org/)。