井の頭自然文化園で、5月に生まれたアムールヤマネコの子どもたちが公開されたよ!週末にはヤマネコ祭が開催!

「吉祥寺ねこ祭り」絶賛開催中の吉祥寺ですが、井の頭自然文化園でもネコがホットな話題! こちらで注目なのは、ズバリ「ヤマネコ」さん。ツシマヤマネコを大フィーチャーする「ヤマネコ祭2023」が今度の週末、10月28日・29日に開催されるんです!

2年連続で繁殖に成功!アムールヤマネコの子どもたちが一般公開に

その前に大ニュース。今年5月2日に誕生した4頭のアムールヤマネコの子どもたちのうち、3頭が10月20日から一般公開になりました! 今見られるのは、オス「アサヒ」「ヤマト」「ワタル」の3頭(メスの「アカネ」はバックヤードで飼育されています)。

週きち編集部は、22日に早速お邪魔してきましたよ〜! 動物解説員の山崎さんによれば、今年の子たちはやんちゃで元気いっぱいなのが特徴だそう! 夜行性動物のため、夜中は特に活発に動いているのだとか。

高いところに登る3頭。新しい環境でまわりが気になるのかな?(2023年10月22日撮影)

井の頭自然文化園では2000年8月からアムールヤマネコの飼育を開始。東京都と友好都市提携を結んでいるソウル特別市から2021年に寄贈されたアムールヤマネコのミレ(お母さん)とタリ(お父さん)から昨年、4頭の赤ちゃんが誕生していました(2006年以来16年ぶりの自然繁殖)が、今年も同じペアから、同じく4頭の赤ちゃんが誕生したのでした!

なお、アムールヤマネコとツシマヤマネコは同じ種。アムールヤマネコの、対馬にいる地域個体群がツシマヤマネコです。つまり、アムールヤマネコの繁殖の知見は、そのままツシマヤマネコの繁殖につなげられるということ!今後に期待して見守りたいですね!

ヤマネコ祭りの主役は、ツシマヤマネコ

長崎県の対馬だけに生息するツシマヤマネコ。実はリスク分散の観点から、井の頭自然文化園でもツシマヤマネコが飼育されています。最初に井の頭自然文化園にやってきたのは、2006年11月19日のこと。

え?どんなネコさんなの?という方はこちらの記事で飼育担当の唐沢さんによる解説をチェック!

そんなツシマヤマネコを大フィーチャーする「ヤマネコ祭2023」が2023年10月28日(土)、29日(日)の2日間にわたり開催されます。

まずは各種活動団体の展示や、ワークショップをチェック

ツシマヤマネコを中心に、トラ、ゾウなど、さまざまな動物を守るための活動をしている各団体の取組が展示されています。いろんな解説を聞き放題ですよ!グッズを販売する団体もあるので欠かさずチェック!

昨年の様子(写真=井の頭自然文化園提供)
  • 対馬市/(一社)対馬観光物産協会
  • NPO法人ツシマヤマネコを守る会
  • NPO法人どうぶつたちの病院
  • 認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金
  • 岐阜大学 動物繁殖学研究室
  • 日本獣医生命科学大学 ツシマヤマネコ域外保全栄養チーム
  • 大正大学 公共政策学科 ツシマヤマネコの交通事故防止に向けた活動2023
  • (公財)東京動物園協会

また、メイン会場(芝生大テント)では、紙芝居やワークショップ、おはなし会も開催されます。

  • 紙芝居(ボランティア)
    10月28日(土)11時00分〜
  • 野生動物画家 岡田宗徳さんとヤマネコを描こう!
    10月28日(土)13時00分~14時00分
  • ヤマネコおはなし会(実施:あずきの会)
    10月29日(日)①11時30分~12時00分、②13時30分~14時00分
  • ヤマネコにだいへんしん!
    10月28日(土)10時30分~12時、13時30分~15時
    10月29日(日)13時~15時
    各回 先着300名
  • ヤマネコペンダントをつくろう!
    10月29日(日)11時~12時
    先着200名
ヤマネコにだいへんしん!顔やマスクにシールを貼って、猫耳をつけたら気分は完全にヤマネコです!(写真=井の頭自然文化園提供)

こどもから大人まで、みんなで楽しめるミニマルシェ

続いてはミニマルシェ。こちらも昨年に引き続き開催です。「むさしのプレミアム」マルシェでは、武蔵野地粉うどん(乾麺)を始めとした認定商品を販売。三鷹の無添加ジャム工房「Mi ジャム」や、四川料理と仕出し弁当の名店「吉祥寺MATSUHIRO」さんなどが出店(29日に限り「雨の木なコーヒー」さんと「BellaDonna(ベラドンナ)」さんも出店されます)。

昨年のミニマルシェの様子。武蔵境産のとんがらしは商品展開のバリエーションが徐々に増えている人気商品(写真=井の頭自然文化園提供)。

また、三鷹の森ジブリ美術館もどんぐりカステラや雑貨を販売予定です!

大人のあなた向けには、対馬産ヤマネコ米をたっぷり30合使用したウィートエールを26K Breweryさんがキッチンカーで出店します。今年は対馬産のゆず皮も投入し、爽やかな風味をプラス。すっきりとした飲み口の中に広がる上品な香りが特徴とのこと。26K Breweryさんといえば、毎回オシャレなラベルにも注目しておきたいところです。

ヤマネコのガイドを聞きたい人は、いつ行くと聞けるの?

一番メインで見ておきたいのは、10月28日(土)16時15分から開催される、ヤマネコ飼育担当者によるスペシャルガイド。飼育係ならではの目線でのお話を聞くことができます。でも、その時間に立ち会えなくても大丈夫! ヤマネコ祭の期間中は、さまざまなガイドを聞くことができます。

動物解説員ガイド「ヤマネコのくらし」

  • 10月28日(土)15時15分~
  • 10月29日(日)14時30分~

ボランティアのヤマネコガイド

  • 10月28日(土)10時30分~12時、13時30分~15時
  • 10月29日(日)10時30分~12時、13時30分~15時

井の頭自然文化園には、小さい頃は毎週通った!という人も多いはず。動物園の様々な役割を、子どもから大人まで、感じて学んで楽しめる本イベント。ぜひ今度の週末は、お散歩がてら、井の頭自然文化園にも足を伸ばしてみませんか?

取材協力・写真提供:井の頭自然文化園(公益財団法人東京動物園協会)