井の頭自然文化園へ絶滅危惧種のツシマヤマネコに会いに行こう!

こんにちは!

突然ですが、みなさんネコはお好きですか?
実は、井の頭自然文化園では日本の対馬にしか住んでいないネコを見ることができるんです。その名もツシマヤマネコ。見た目は普通のネコのようでも、実は絶滅が心配されているネコなんです。そんなヤマネコ達について、井の頭自然文化園の唐沢さんにお話を伺いました。

イエネコとは違う、ヤマネコ展示を見てほしい!

身近な「イエネコ」と比べると、ヤマネコは警戒心の強いネコ。体の模様や大きさにも違いがあります。でも、見た目で普通のネコと違うと感じるのは難しいかもしれません。

アムールヤマネコ。身体能力抜群です

そこで是非見てほしいのがヤマネコのご飯シーンです。
唐沢さんは普通に餌をあげるのではなく、餌を散らしたり、吊るしたりしてネコが動き回るようにしています。これは「ヤマネコが本来の姿でいられるように」という唐沢さんの工夫なんだとか。吊るされたお肉をジャンプして取るヤマネコのダイナミックな姿は圧巻です!食事の様子は餌やりの時間やYouTubeでもみることができます。

動画はこちら

おねむかな?
ツシマヤマネコ。草かげに隠れていました

唐沢さんはそんなヤマネコ達を見て、対馬で暮らすヤマネコの姿に思いをはせてほしいといいます。
「アムールヤマネコの展示では、いろいろな動きをするネコの能力を見てもらいたいです。ツシマヤマネコの展示では対馬の自然が想像できる様にしています。ツシマヤマネコは緑の中や田んぼの中、納屋のところにいたりするんです。展示を見て、『こんな場所にヤマネコがいるんだな』と想像してもらえると嬉しいです」。

ツシマヤマネコ。対馬でもこんな草かげにいるのかな……

インタビューの最後には皆さんへの思いをお話してくれました。
「井の頭は武蔵野の中でこれだけ緑を持っていて、井の頭池もあります。さらに井の頭自然文化園は動物園だけでなく、公園や遊園地もあるし、彫刻館もある。皆さんのオアシスのようなところですよね。コロナ禍で家も快適だけれど、動物たちは今も一生懸命生きています。彼らの息遣いを実際に見て、今も自然はこういう風にあるんだなって考えてもらいたいです。このような状況だからこそ、ちょっと心の憩いに文化園へ来てもらえると嬉しいです」。

お話を聞かせてくださった唐沢さん。ヤマネコのことを詳しくお話してくれました