吉祥寺のママコミュニティ「プレシャスネット」子育て中もキラキラ時間を楽しんでほしい!
みなさん、プレシャスネットという団体をご存知でしょうか?
プレシャスネットは、吉祥寺を中心にファミリー向けのイベントやワークショップを企画・開催するママコミュニティ。2008年に設立されました。出産前後のママたちの育児に対する不安を取り除き、毎日をもっと楽しんでもらうことをコンセプトにママたちの才能を発揮する場の提供や、ママ自身が輝く機会を提供し続けることで、キラキラ輝くママを増やし、少子化を止めることを目標としています。営利を目的としないママだけの団体で、設立からの講座・イベント参加者は述べ5万人以上。2015年10月にNPO法人化され、継続的に活動しつづけています。
10,000人規模のハロウィンイベントのはじまりはカラオケのパーティールーム
設立当初からプレシャスネットの代表を務める齋藤理恵子さんは2人のお子さんを育てる現役ママさんです。今回、プレシャスネット発足の経緯や今までの活動について取材させていただきました。
プレシャスネット創設前は齋藤さんご自身のお子さんも乳児期で「授乳室とかで仲良くなって、当時はLINEとかないからメールアドレスを交換して、ランチしましょー!とかお茶しましょー!とか言いながら集まったりして繋がっていきました」と、積極的にママの輪を広げていったそうです。
「最初は仲良くなったママ達とカラオケのキッズルームでハロウィンパーティーをしたんです。赤ちゃんにも仮装してもらって♡」と、楽しくママ会をしたといいます。(そしてこの集まりがなんと、現在毎年10月に行われる今の吉祥寺ハロウィンフェスタ開催のきっかけに!この時はまだ10,000人規模のイベントになるとは誰も想像していなかったのではないでしょうか…。)
カラオケのハロウィンパーティーのあとはクリスマス。「クリスマスにもまたみんな子連れで集まって、そこで“みんなこういう場所を求めているんだな”と思いました。」と話す齋藤さん。
その後はプレママと0歳児ママのためのティーサロン開催をスタートし、出産をひかえたプレママの不安解消や育児の悩み相談、情報交換、同年代の友達作りなどに利用でき、先輩ママであるスタッフも加わることで育児アドバイスをもらえるサロンを運営するようになったといいます。「ベビーちゃんのお腹の調子が悪くて…とかいう時に、うちはこうしたよ、こうするといいよってそういう話ができるってだけでもすごくリフレッシュになるんですよね。こういう場所をつくるというのが今の活動のベースです」と話してくれました。
小学5年生までアメリカにいたという齋藤さんは、「アメリカのハロウィンがとって楽しかったんです!いろんな場所に行ってお菓子をもらえて。そのお菓子をもらう楽しさを子どもたちに味わってもらえたらなと思って、2010年にはホテルに協力してもらってホテルでのハロウィンパーティーをしました。ホテルのカフェとかに子どもがきたらお菓子を渡してくださいってお願いをして。そのあと、街に協力してもらえないかと思ってスタートしたのが2011年の吉祥寺ハロウィンフェスタです」と笑顔で話してくださいましたが、この時齋藤さんご自身は広告代理店で働きながら子育てをしてプレシャスネットの活動をしていたそう。「プレシャスネットの仲間とそれぞれの子ども達、そして地域の方々のご協力のおかげです」と感謝の気持ちが溢れていました。
ハロウィンフェスタだけじゃないプレシャスネットのパワー!
プレシャスネットさんといえば、吉祥寺ハロウィンフェスタの主催として有名ですが、写真撮影会やトークショー、季節のオリジナルイベントなど、さまざまな取り組みをされています。
PREMA(プレマ)
プレシャスネットマーケット、略してPREMA(プレマ)。吉祥寺PARCOや東急百貨店でフリーマーケットを開催し、手作りアイテムやオリジナル商品を販売しています。2023年は吉祥寺ハロウィンフェスタの期間中に開催されました。出店者からは「多くの方に商品を手にしてもらえ、また購入したり体験していただけてとても嬉しかった」「たくさんの学びがあり、商品製作や技術向上に活かしたい」「また機会を作って欲しい、再チャレンジ、出展したい!」と嬉しい声が届いています。キッズ店長が登場することもあり、品物を説明したりお金のやりとりを頑張る姿には、ついつい笑顔になってしまいます。
座談会・モニター
プレシャスネットでは、リアルなママの声を商品開発や販売促進に活かすための座談会やモニター企画を実施。案件に合わせてプランニングし、対象者の募集・選定・実施・レポートまでを行っています。
販売中のマンションを会場にし、住宅メーカーさんと「ママおはなし会」を企画し運営。吉祥寺が生活圏のプレシャスネットのメンバーにマンション購入検討者が質問をするかたちで、不安や疑問を解決していくというものです。おはなし会での内容をメーカーに報告し、購入する人にとっても住宅メーカーにとっても、大きな一助となりました。
プレママ、乳幼児〜小学生の子どもを持つファミリー層からの情報を提供できるので、スキンケア商品やファミリー向け施設へのリアルな意見がもらえると好評です。
自治体や企業とのイベント実施
エコ広場と題してゴミ処理施設へ親子で見学に行けるイベントも実施しました。ゴミへの理解を深めるためのクイズラリーやワークショップなどのイベントを同時に開催。親子で体験できることで楽しみながら学べたと反響をいただいたり、有意義な時間を提供できたそうです。
また、託児サービスがあるメイクレッスンのイベントも好評で、「もともと気になっていた商品でしたが、店頭に子どもを連れてなんて行けない!と思って一回も行ったことがなかったので本当に楽しかったです!」との感想が寄せられました。
時代にフィットした子育てサポートを
プレシャスネットが発足して15年が経ちました。当時0歳だった赤ちゃんも高校生。「時代の流れを感じてます」と齋藤さんは、続けました。
「今は保育園が増えて、武蔵野市はみんなが保育園に入園できる状態なんですよね。だから働きに出る人も多い。専業主婦が減って平日は仕事になる人が多いので、もともと平日にやっていたイベントも今は土日にも開催したりしています。イベントの告知も一昔前はブログに書いてとやってましたが今はSNSですね」と、武蔵野市の子育て情報や告知の仕方などにも常にアンテナを立てているのも、さすがプレシャスネットを15年運営されている方です。「前はアクセサリー作りのワークショップをしたりもしたけど、今はYou Tube見てできたりしちゃうじゃないですか、だから今の子どもたちにもフィットするものを」という発言もされていて、子どもたちや子育て中の親目線のアイディアや工夫を惜しむことなく、活動を続けているのが感じられました。
発足当初のプレシャスネットメンバーの多くが今も運営に携わっています。プレシャスネットの活動と共に子育てをしてきたメンバーそれぞれの歴史が、地域からの信頼にも繋がっています。
未来を担う子どもたち。その子どもたちを育てる大人が楽しく過ごせることが重要だと考えるプレシャスネット。どれだけ時代が変化しても、子どもたちを想う親の気持ちは変わらず、その想いを応援してくれたりサポートしてくれるプレシャスネットの存在は今後も吉祥寺の子育てと教育の発展に大きく貢献することになると期待です!