武蔵野市長選、自公推薦の小美濃氏が当選。わずか339票差の大接戦を制す。

松下玲子市長の辞職に伴う武蔵野市長選挙が24日に行われました。今回の市長選には届出順に、前市議で自民党・公明党が推薦する小美濃安弘氏(61歳)、立憲民主党・共産党・令和新選組・社民党・生活者ネットワーク(地域政党)、緑の党グリーンズジャパン(政治団体)が支持する笹岡ゆうこ氏(37歳)の2名が立候補。

24日午後9時から開票が行われ、小美濃氏が27,024票を獲得し当選を決めました。笹岡氏は26,685票を獲得し、票差はわずか339票でした。

今回の市長選では、小美濃氏は前市政下で注目を浴びた住民投票条例案や、吉祥寺駅北口の市有地売買等を巡る情報公開と政策決定プロセスのあり方や街づくりを通じ「武蔵野を立て直す」と訴えました。対する笹岡氏は邑上・松下市政の継承と、自身のダブルケア経験をもとに、子育てを中心に複合化する支援ニーズの解消等を主軸として「やさしいまち、つながるまちへ」と訴えていました。

この選挙では両氏ともに、様々な立場や世代間で顕在化している分断に向き合いながら、老朽化する公共施設の更新を見据えて街の将来像をどのように描いていくのかが主な争点として問われていました。武蔵野市では、邑上市政、松下市政と2代に渡り、市民参加型政治を主軸とするリベラル派を母体とする市長が支持されてきましたが、土屋正忠氏以来、約18年ぶりに保守派を支持母体とする小美濃市政がスタートすることになります。

市長選の投票率は44.77%(前回が47.46%)、武蔵野市議会議員補欠選挙の投票率は44.74%(前回が50.89%)と、共に前回を下回る数字でした。

武蔵野市議会議員補欠選挙は、山崎たかし氏がトップ当選、次いで菅源太郎氏(立憲民主党)が当選。

両議員の辞職に伴い、武蔵野市議会議員補欠選挙も市長選と併せて執行されました。立候補したのは届出順に、村上あき氏(無所属)、やなか竜雄氏(無所属)、山崎たかし氏(無所属)、鈴木なりさ氏(無所属)、ますだ玲子氏(無所属)、菅源太郎氏(立憲民主党)の6人です。補欠選挙の開票結果は11時40分に確定し、山崎たかし氏が15,153票、菅源太郎氏が13,894票で当選を決めました。