塚田水産
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- 営業時間
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10:00〜18:30
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- 電話
- 住所
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〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-8
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1945年(昭和20年)に創業した塚田水産は、さつま揚げ、おでん種、竹輪などを中心に扱う練り物の専門店です。今年でなんと80周年を迎えました。今回は吉祥寺の街と人に長く愛され続けている塚田水産の3代目代表、塚田亮さんにお話をうかがってきましたよー!

「塚田水産は私の祖父母が創業しました」と話し始めてくれた塚田さん。80年前、吉祥寺にあった別の練り物やさんで働いていた塚田さんのおじいさんが独立し、塚田水産を立ち上げました。
「今お店がある場所がたまたま空いたらしく、当時は8坪を300万で借りたそうです。当時にしてはものすごい大金だったんじゃないかな」とのこと。おじいさん、お父さんから受け継いだお店は、今、20坪に広がり、昔と変わらない賑わいを見せています。

「練り物やさんって昔は街のあちこちで見かけたんですよ、うちもその中のひとつでした。だんだん業界自体が衰退して〝人が壊れるか、機械が壊れるか、どっちが先か〟なんて言われてたりして、かまぼこ組合の登録件数も300件以上あったところから20件まで減ってしまいました。どうしようかと、ずっともがいてきましたね」と言います。そんな中、考えを巡らせ続け、誕生したのが季節を味わえる商品。塚田水産には定番のものだけでなく、旬を意識した商品が並ぶようになりました。
「がむしゃらに進んできて、今があります。今はもう現場に出ることはほとんどないですが、振り返れば毎日よくやっていたなと思います」と、笑顔で話す塚田さん。とても穏やかで優しい雰囲気ですが、現場にいるときは怖がられていたことも多かったそう。「特に冬場は忙しくなるので、長時間労働が続いていましたね。一緒に働いている人にビシバシいろんなこと言うから、周りには怖がられていました(笑)」との言葉からは、塚田水産の看板を守り、お客さまを大切にしてきた気持ちが伝わってきました。
さて、たくさんの商品がずらりと並ぶ塚田水産。塚田さんのお気に入りは「野菜のかき揚げ。生姜醤油で食べるのが好きですね」とのこと。お客さまからの一番人気は玉ねぎ天。ホタテやエビもファンが多いそうです。「スタッフが新しいレシピを考えて、みんなで試食をし、新メニューを増やしています」と、定番商品はもちろん、今も常に新しい味が楽しめるようにお客様を飽きさせません。


創業80年を迎えたこともあり、お客さまとのエピソードも塚田水産ならでは。
おばあちゃんがお孫さんを連れて「おばあちゃんが小さい頃はね」と話す姿や、「何十年ぶりに来たけど、ここは変わらないね」と声をかけられる場面があり、同じ場所で長く続いている塚田水産だからこそのお客さまとの関係が生まれています。
また、立川や八王子で催事に出店した際には「昔、吉祥寺に住んでいて、よく食べていたから懐かしい」「久しぶりに吉祥寺の味を思い出して嬉しい」などの言葉もいただくそう。
吉祥寺を代表する味といっても過言ではない塚田水産のさつま揚げ。お客さまとも気さくにやり取りをする様子から吉祥寺に根付いていることがわかります。




ずっと変わらない場所と味。懐かしさは安心感となり、お客さまの心も温めます。
お気に入りのさつま揚げと、美味しい冬を過ごしてみてくださいね。

寒くなってきましたね。みなさんの温かい食卓を塚田水産のおでんで彩ってくれたらなと思います。
<編集部の晩ごはん>

かるく焼いてから生姜醤油でいただきました♡
一番人気の玉ねぎ、裏切らない美味しさです!!
【写真=編集部撮影】
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-8