武蔵野市長選、現職の松下氏が再選
2021年10月3日に投開票された武蔵野市長選挙は、無所属で現職の松下玲子氏(51歳、立憲民主党、共産党、社民党、れいわ新選組、武蔵野・生活者ネットワーク、緑の党グリーンズジャパンが支持)が、いずれも無所属新人の医師、鹿野晃氏(48歳、自民、公明が推薦、東京維新の会が支援)と前市議の深田貴美子氏(62歳)を破り、再選を果たしました。当日有権者数は122,417人、最終投票率は47.46%で、投票率は前回(44.26%)に比べて3.2%上昇しました。
第1期は邑上守正市政の継承を掲げ当選、今期は子育て中心に実績強調
松下玲子氏は1970年9月26日愛知県名古屋市生まれ。2005年の東京都議会議員選挙では武蔵野市選挙区から旧民主党公認で初当選。2期を務めましたが、2013年と2017年の都議選では次点で落選。その後、前回2017年の武蔵野市長選挙では邑上守正市政の継承・発展を掲げ立候補し、無所属新人で元市議の高野恒一郎氏(当時45歳)を破り、初当選していました。
松下玲子氏は公約として第1期目には『みんなが住み続けられるまちへ』と題し、8項目にわたって政策を掲げていましたが、2期目となる今回の選挙では特に「子ども子育て応援宣言のまち」として掲げていた子育て政策のうち在任中に実現した、保育園の待機児童ゼロや子供の医療費18歳までの無償化などの実績をアピール。コロナ禍における市政運営が焦点となる中で『いのちを守り育む武蔵野を!』と題し9項目の政策を掲げ、選挙戦を戦いました。
武蔵野市の未来像をどう描くか、今後の政治手腕に注目
今後は、前期で取り組んできた子育て、医療・介護政策の推進の他、コロナ禍における医療連携体制の強化や蔓延防止措置と暮らし・経済の両立、停滞する文化・スポーツ活動等の支援、10年ぶりに改訂された「武蔵野市都市計画マスタープラン2021」の推進、国を中心に取組が始まっている行政サービスのデジタル化(DX)推進など、山積する課題の解決に向けた政治手腕が問われることになります。
令和3年10月3日執行 武蔵野市長選挙得票結果
武蔵野市選挙管理委員会発表(22時35分時点)
松下玲子氏:34,096票
鹿野晃氏:16,430票
深田貴美子氏:7,025票
(得票順)
また、同日開催された武蔵野市議会議員補欠選挙は、いずれも新人の小林まさよし氏(49歳)、桜井夏来氏がそれぞれ無投票で当選しました。