最近はもうすっかり暑くなりました。雨の日でも涼しさを感じることはあまりないかもしれません。
そんな気温になったこともあってか、外ではマスクを外している人も多くなってきましたね。

マスクだけではありません。思い返せばコロナ禍には様々なことに我慢がつきまといました。旅行・イベント・遊び……人が集まることを避けるために涙を飲んだ人も多かったでしょう。

今回ご紹介する合唱団エレウシスさんもコロナ禍で思うような活動を制限されてしまっていました。そしてこの週末、我慢しながらも続けていた活動が花開く、第一回目の演奏会が開かれます！

「災い転じて福となす」 積んできた研鑽が演奏会で実を結ぶ

合唱団エレウシスさんは歌手・指揮者の櫻井元希さんが2019年に立ち上げたアマチュア合唱団です。主にバロック期の作品をレパートリーとしています。団体名の「エレウシス」はギリシャの地名で、そこで15世紀頃に行われていた、死から生を照らし出す儀式にちなんでいるんだとか。櫻井さんによると、簡単に言えば「災い転じて福となす」のような意味を持っているそうですよ。

そんな合唱団エレウシスさんは2021年に第1回演奏会を予定されていました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大により延期となり、ようやく今年開催の運びとなったんです。
コロナ禍で集まっての練習は自重せざるを得なかった合唱団エレウシスさん。かわりにオンラインでの練習を重ねていたといいます。
コンサートでは、コロナ禍にも負けず練習を重ねてきた合唱団メンバーさんたちの努力に思いをはせつつ、キリスト教声楽音楽を味わいましょう！

災禍を乗り越えて行われる合唱団エレウシス第一回目のコンサートでは、前半はグレゴリオ聖歌とルネサンス期のポリフォニー、後半はJ.S.バッハの祖父の兄弟の息子であるヨハン・ミヒャエル・バッハのモテットを2曲、そして最後にJ.S.バッハのモテット「イエス、我が喜び」BWV227が演奏される予定です。

合唱団エレウシス 第1回演奏会 概要