ANGELIKA(アンジェリカ)
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- 営業時間
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11:00〜18:00 金曜 11:00〜21:30
- 定休日
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月曜
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- 住所
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〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町4-6-3 MOON RIVER BLDG 2F
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毎月第2週にお届けする「カフェ&ワインバル ANGELIKA(アンジェリカ)」共同オーナーの髙田和子さんによるコラムです。コラムを担当する髙田さんはANGELIKAと平行して、現在も映画関連のお仕事をされています。映画愛がつまった月イチの連載コラム、どうぞお楽しみください。
「週刊きちじょうじ」と「週刊きちじょうじオンライン」で毎月第2週にお届けする「ANGELIKAで映画の話を」。「カフェ&ワインバル ANGELIKA(アンジェリカ)」共同オーナーの髙田和子さんによるコラムです。
ANGELIKAは吉祥寺・中道通り近くに位置するこだわりのコーヒーとワイン、エッグタルトを提供するお店。コラムを担当する髙田さんはANGELIKAと平行して、現在も映画関連のお仕事をされています。映画愛がつまった月イチの連載コラム、どうぞお楽しみください。

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『アイム・スティル・ヒア』
監督:ウォルター・サレス
出演:フェルナンダ・トーレス、セルトン・メロ、フェルナンダ・モンテネグロ
配給:クロックワークス
©2024 VIDEOFILMES / RT FEATURES / GLOBOPLAY / CONSPIRAÇÃO / MACT PRODUCTIONS / ARTE FRANCE CINÉMA
8月8日(金)アップリンク吉祥寺、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

大好きなウォルター・サレス監督の新作です。サレス監督は、孤児の少年と老女の絆の物語『セントラル・ステーション』(98年)で“ブラジルの現実”を描き注目され、若き日のゲバラが旅を通して“個人と社会”の問題と対峙する『モーターサイクル・ダイアリーズ』(04年)で世界的評価を確立しました。その後ハリウッド資本の映画を撮り、16年ぶりに祖国にカメラを向けた本作は、彼の監督人生のひとつの到達点と言える作品。自身が幼少期に親交のあったパイヴァ家の実話の映画化で、ブラジル軍事独裁政権下で翻弄されるひとりの女性を主人公に、個人の抵抗と家族の絆を描きます。

ある日突然夫が軍に連行され消息不明に。夫は当然家族のもとに帰ってくると信じ、彼女は家族を守りながら失踪の真実を追います。演じるフェルナンダ・トーレスが素晴らしい!重い題材ですが、子どもたち一人ひとりが自分の人生を力強く生きる姿に、希望を見出せます。傑作です。


『モーターサイクル・ダイアリーズ』
監督:ウォルター・サレス
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・デ・ラ・セルナ
2003年/アメリカ
発売元:株式会社アイ・ヴィー・シー
価格 Blu-ray:¥4,800(税抜)DVD:¥3,800(税抜)
© FilmFour Limited 2004 All Rights Reserved.
本作は、チェ・ゲバラの旅日記の映画化を長年構想していたロバート・レッドフォードが、サンダンス映画祭で『セントラル・ステーション』を観てウォルター・サレスに監督を依頼し、渾身の企画として実現した作品です。

裕福な家庭で育った医大生ゲバラは、23歳の時、7歳年上の友人アルベルトと1台のバイクで12,000キロの南米大陸縦断の旅へ。大自然の偉大さ、人々との出会い、盟友との絆が、ユーモアを交えつつ、情熱と詩情に満ちた語り口で綴られます。旅の後半、チリ銅山の最下層の労働者やハンセン病患者らと出会い、南米社会の現実を知るゲバラ。澄んだピュアな眼差しが、哀しみと怒りと、社会的弱者を助けたいという決意の眼差しに変わります。


ゲバラ役ガエル・ガルシア・ベルナルの神懸りの演技に心奪われました。社会の矛盾と向き合う主人公の、心の機微の丁寧な描写と、それを体現する俳優の名演は、新作『アイム・スティル・ヒア』にも通じるサレス監督作品の大きな魅力です。
ウルグアイのミュージシャン、ホルヘ・ドレクスレルの主題歌「河を渡って木立の中へ」が、スペイン語の曲で初めてアカデミー賞歌曲賞を受賞。「光が見えた気がする 河の向こう岸に 信じることすべてを胸に漕ぎ続けよう」。本作に優しく寄り添う名曲です。
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町4-6-3 MOON RIVER BLDG 2F