長い暑い夏が終わり、秋の気配がしっかりと感じられるようになってきました。秋といえば・・・？

週刊きちじょうじ表紙のりすさんは真っ先に「食欲の秋！」と主張しそうですが、今回の特集はおしゃれの秋！！洗練された、おしゃれな大人におすすめしたい"coromo-cya-ya"（コロモチャヤ）の紹介です。

季節の変わり目は先シーズンの服がとっても魅力的に見えるので、「羽織もの買おうと思ってたのに、スカート買っちゃってる！」なんてことも多発。私自身、そんなことを繰り返し「そろそろ、ちゃんとした自分らしい定番服を揃えなきゃな」と思っているところです。そこで！注目したのが、ドン・キホーテ吉祥寺店の裏手に位置する洋服のセレクトショップ"coromo-cya-ya"。ビルの2階へ続く階段を上がると、入り口があります。

階段を上がる途中から、雰囲気がガラリと変わり、"coromo-cya-ya"の空気感に包まれていきます。

中に入ると清潔感と安心感が混ざったような、スッキリした気持ちになるような、独特の雰囲気。

"coromo-cya-ya"のディレクター中臣さんにお話をうかがいました。

お店の素敵な空間にぴったり！と言いたくなる中臣さん。ふんわり柔らかい雰囲気と笑顔で出迎えてくれました。こちらも自然と優しい気持ちになります。

"coromo-cya-ya"は2013年3月にスタート。

coromo＝衣服・cya＝お茶・ya＝ライフスタイルを意味します。

服、カフェメニュー、ライフスタイル雑貨の販売に加え、ペン字レッスン、スキンケアレッスンなども

行っており、生活に関わることを"coromo-cya-ya"のフィルターを通して提案しています。

もともとアパレル業界でデザイナーとして働いていた中臣さんは「祖父が縫製工場で働いていて、小さな頃からミシンや布や専門的な機械が身近にあって、洋服を作ってもらうのがあたり前の環境で育ってきました」と話はじめてくれました。「家族にも、私がいちばん祖父に似てるってよく言われるんですが、確かにふたりとも”作ること“が好きですね。」

大好きな服を作る道に進もうと服飾の学校に通い、デザイナーとしてシャツメーカーに就職。しかし、いざ働き始めてみると「自分が思い描いていたのとは違う世界でした。このままだと服を作ることが嫌いになってしまいそう、と思いましたね」と、理想と現実の違いに打ちひしがれてしまったそうです。

「これはちょっと少し距離を置こうと。服の次に好きなことってなんだろうって考えました。それで思いついたのが食べ物。今まで服のことばかりやってきたから、自分としては人生の転機って感じで一大決心をしたぞ！っていう感覚でしたね」と軽やかに笑顔で話します。

大きな壁も自分の軸をブラさずに乗り越えてきた中臣さん。芯の強さを感じました。

その後、自身が気に入っていたカフェで働きはじめた中臣さんは、今までにない経験に心躍らせます。服を作っていた時と同じ楽しい気持ちが復活し、あることに気づきました。「お菓子を作るって服を作るのと似てるって思いました。素材を活かして作ることが服もお菓子も共通してますよね。」

作る楽しさがエネルギーとなり生まれた"coromo-cya-ya"。カフェを併設したセレクトショップは、中臣さんの服と食への想いが形になった場所です。

そしてこのたび、"coromo-cya-ya"は2025年10月9日にリニューアルをします。

リニューアル後は、カフェの営業がお休みに。アパレルスペースが広くなり、よりゆったりとお買い物を楽しめる空間になります。

「カフェを完全に閉めるわけではないんです。いつ再会するか期限を決めると焦りも出てきてしまうので、まずは洋服のスペースを広げて、それに合うカフェの形に進化させていこうと思っています」とのこと。

より良い形を探して自分のペースで進んでいく"coromo-cya-ya"らしさが、多くのお客さまを惹きつける理由のひとつかもしれません。

アパレルスペースには、中臣さんがデザインするHouttuynia cordata（ホーチュニアコダータ）のシャツや、セレクトした洋服、小物などのグッズに加え、キャンドルや、服のお手入れには欠かせない洗剤などが並びます。

お店に並ぶアイテムのひとつひとつから、心地良さを感じることができる"coromo-cya-ya"。服やお菓子作りに丁寧に、真剣に向き合ってきた中臣さんならではの空間です。

自分にぴったりな定番のシャツが欲しい、背筋をぴんと伸ばした自分と過ごしたい、生活を豊かにする逸品を探している、そんな時はぜひ"coromo-cya-ya"へ足を運んでみてくださいね。

きっと素敵な出会いが待っています！