リベストギャラリー創「常設展」 ギャラリー自慢の作品が勢揃い!

様々な個展が開催される吉祥寺のリベストギャラリー創。今週は作家さんによる個展の開催ではなく、リベストギャラリー創が所有する作品を展示・販売する常設展が開催されています。

展示されている作品はギャラリーで個展を開催した作家さんの作品をリベストで買い取ったものなんだそうです。最近開催された「ノーマ・C & ベルント・ハウク 銅版画展」の作品もありました。

作品の中にはすでに亡くなってしまった作家さんのものもあります。西村宣造という作家さんの作品は魚が空中を泳ぎ、女性が浮遊するとても不思議な印象を持っています。亡くなってしまった作家さんの作品はもう新作が出ないということなので、現存する作品には価値がありますね。

そんな西村さんの作品の中でスタッフさんに紹介されたのは「隠者」という作品。タロットカードをモチーフとした絵を、枯れ葉や貝殻が散りばめられた漆喰で囲んでいます。タロットカードにおいて「隠者」のカードは、過去を振り返り物事の意味や真相を深く考えるという意味を持ちます。この姿勢は作家さんが作品を作るときに通ずるものがあるのかもしれないなと思いました。

今回の常設展のイチオシをスタッフさんにうかがうと、佐藤國男という作家さんを教えてくださいました。この方は作家として作品を作るだけでなく、大工を生業にされてきた方だそうで、作品の額縁も自分の手で彫って作っているんです。「銀河鉄道の夜」を絵本にするなど、宮沢賢治を題材とした作品を制作されています。

山猫工房~版画家・佐藤国男のサイト

他にも水彩画の展示や彫刻作品など、リベストギャラリー創所有の素敵な作品たちがそろい踏みです! 「常設展」といっても普段は作家さんの個展が開催されているので、次に同じ作品を鑑賞できるのはいつになるのかわからないんです。春も近づいてきた吉祥寺、お散歩がてらリベストギャラリー創へ立ち寄り、作品に囲まれてみては過ごしてみてはいかがでしょうか。