変えないこだわりが美味さの秘密!創業1958年のせんべい屋「花見せんべい」

「花見せんべい」は1958年創業の吉祥寺の老舗せんべい店です。吉祥寺駅南口パークロード沿いの「花見せんべい」の看板は、吉祥寺っ子なら一度は見たことがあるのではないでしょうか?根強いファンも多い花見せんべいにインタビューをしてきました!

「井の頭せんべい」の立役者!

井の頭の「井」の形が特徴的な「井の頭煎餅」は、花見せんべいの中で人気のおせんべいです。元々は1905年に「小美濃煎餅」で作られた名物せんべいでした。その後販売が途切れましたが、東急百貨店吉祥寺店開業30周年を記念し数量限定で復刻。あまりの人気にすぐに完売し、定番化の声が高まりました。その声を受け、地元吉祥寺の花見せんべいが製造を手掛けることに!1枚ずつ丁寧に手で焼かれた井の頭煎餅は、お米と醤油だけで作られたシンプルで奥深い味。味よし形よしの井の頭煎餅は吉祥寺みやげにぴったりな一品です!

「花見煎餅」1,500円 海苔やざらめ、吉祥寺みやげでも知られる「井の頭煎餅」などが入ったセット!

メイドイン吉祥寺!花見せんべいが伝える手づくりの味

花見せんべいにはたくさんの種類のせんべいがありますが、その中でも「げんこつ」は、全国菓子大博覧会で総裁賞を受賞した一品。なんと餅米をつくところから、すべて花見せんべいで作られているんです!使用している餅米はこだわりの山形県産。餅米をお餅にしたあとは木型に入れて冷やし、裁断をします。その後、天気の具合を見ながら屋上で天日干しをしているそう!本当にメイドイン吉祥寺のおせんべいなんだ!と感動しました。

手焼きせんべいの焼き機。1958年の創業当時から今も現役!
栃木県の大谷町で採掘される「大谷石」でできたかまど。ここに炭を入れせんべいを乾燥させます。遠赤外線効果があるそう!
せんべいの水分を飛ばすための特注の木枠。ここにせんべいを並べ、かまどの熱で水分を飛ばします
せんべいに醤油を付けるための樽。樽にせんべいと醤油を入れて回転させ味付けします。添加物を入れず、丁寧に醤油を練ることで醤油にねばりが出ます
せんべいを焼く手焼き機。せんべいを挟む鉄製の器具も年季が入っています!
焼いたせんべいを冷ますためのザル
花見せんべいの屋上にある焙炉(ほいろ:お茶や海苔などを乾燥させる道具)。晴れた日にせんべいを並べて乾燥させます

店主の方は「近ごろはなかなかいい材料が手に入りにくくなっています。おせんべいは庶民的なものでしたが、当店のような手作りのせんべいは贅沢品になってきましたよね(笑)。それでも昔ながらの作り方をできるだけ守っていきたい。花見せんべいの味を求めてくれるお客さんのためにがんばっていきたいです。」と語られていました。時代は変わっても、味は変えずに丁寧に作り続けるという心意気。花見せんべいの愛情たっぷりのせんべい、味わってみてくださいね!

花見せんべい(花見煎餅 吾妻屋)

1958年創業の吉祥寺の老舗せんべい店。吉祥寺みやげとしても人気の「井の頭煎餅」や全国菓子大博覧会で総裁賞を受賞した「げんこつ」など、1枚ずつ丁寧に手で焼かれたおせんべいが人気のせんべい店です。

  • 営業時間
    10:00〜20:00
  • 電話
    住所

    〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-5