むさしのFM市民の会の番組「むさしのtoday 」放送7000回!“市民による市民のための”番組づくりの秘密

むさしのFM市民の会のメンバーのみなさん。この他にも多数運営メンバーがいます!(写真提供=むさしのFM市民の会)

「むさしのtoday」は、各地域ごとの武蔵野市民が電話で生出演し、パーソナリティからインタビューを受けながら地元の身近な話をする、むさしのFMの名物ラジオ番組です。コーディネートを行っているのは「むさしのFM市民の会」。週きちの誌面でもおなじみですよね! 1997年11月に放送が開始され、2024年5月にめでたく7,000回を迎えます! ぜひ週刊きちじょうじでもお祝いしたい!ということで、むさしのFM市民の会のみなさんにお話を聞いてきました。

「むさしのFM市民の会」発足のきっかけは阪神・淡路大震災

毎週1度行われる編成会議。お菓子やおみやげが配られることもあり、楽しげな雰囲気です

「むさしのFM(正式名称エフエムむさしの)」は、吉祥寺の武蔵野商工会館をキーステーションに、武蔵野市・三鷹市近辺を放送エリアとするコミュニティ放送局です。むさしのFMは1995年3月28日、東京都で初のコミュニティ放送局として開局。地域に根ざした情報や吉祥寺のイベント情報、市民向けのコンテンツ、市からのお知らせや災害時の情報発信などを行っています。

むさしのFMが開局した1995年3月。阪神・淡路大震災が発生した年です。この災害を受け、災害ボランティアとしての役割を担う形で1997年「むさしのFM市民の会」は発足しました。「コミュニティ放送局は平時だけでなく、災害時にこそ役に立つべきである」という思いからつくられたそうです。市民の会に参加している方はみなボランティアで、市民であれば誰でも参加可能。武蔵野市在住だけでなく在勤・在学の方もメンバーになれます。番組では防災特集として、災害時の取り組みについても取り上げています。

「むさしのFM市民の会」が大切にする地域との連携

武蔵野商工会館3階にあるむさしのFMのブース。吉祥寺から毎日放送中!

むさしのFM市民の会のコーディネートによる「むさしのtoday」は1997年11月に放送が開始されました。地域ごとの市民が日替わりで電話で生出演する番組です。市民の会のメンバーだけでなく、市民であれば誰でも放送に参加できます。月曜から金曜の午前9時20分から放送しており、日曜日の朝10:00からは1週間分をまとめた再放送も行っています。

毎週の出演者のスケジュールはすべて市民の会の運営メンバーが決めています。ときには本番当日に出演者と連絡がつかなくなり、コーディネーター自身が急きょ出演したこともあったそう(笑)。番組の内容は「地域のイベントの感想」や「季節を感じたきっかけ」といった話題から、「防災の取り組み」などの役立つ情報まで、市民が感じたこと、伝えたいことを基本方針として話されています。

平時の時から各地域の市民と連絡を取り合い、番組でトークをする。このこと自体が、災害時の連携にも役立つというわけですね。約27年前から市民がお互いに連携を取りながら番組づくりをしてきた市民の会のみなさん。他にも「発信!わがまち・武蔵野人」という武蔵野にまつわる人々を深堀りする番組も毎週金曜日に放送しています。

むさしのtoday、武蔵野人、ともに地域のことをよく知るメンバーが番組を構成しているからこそ、地域の深い情報を伝えることができるのですね! いまやSNSやYouTubeなどで簡単に情報発信できる時代ですが、1997年から長い期間“市民の声”を発信してきたむさしのFM市民の会に心から拍手を送りたいと思います!

「発信!わがまち・武蔵野人」はこのブースから放送されています!

むさしのtoday 7,000回記念コメント

むさしのFM開局の際の写真。当時を懐かしむように見せていただきました!

むさしの市民の会みなさんは番組の活動だけでなく、イベントの司会や講演会の出演、作品展への参加など、みなさんとてもパワフル! 長年マジックショーの司会をやられていたり、俳句会を主催されていたりと魅力的な方ばかりです。 今回、むさしのtoday 7,000回を迎えるにあたって市民の会のみなさんからコメントをいただきました。

7,000回という数字を見ると長く続いたなと思います。この記録をぜひ若い人たちにも繋げられたらと思います。(島津好江さん)

あっという間でしたが、貴重な経験を得ました。初心忘れずに!(小林一夫さん)

人生最終章を凛として咲き切りたい。(鎌内啓子さん)

心に太陽をくちびるに微笑みを!(佐々木ルリーさん)

忖度無しでリベラルな話しができる仲間。様々な活動をしている思いがけない方たちとお会いできる幸せ。市民の会ありがとう。(小餅友子さん)

毎月のtodayをコーディネートして7,000回。感無量です。今までに旅先で出演予定の方が出ないと、出発を遅らせてそこから生放送も、そんなアクシデントも数回ありました。出演してくださる方に感謝です。(中村茂美さん)

歩けるうちが花、明るく楽しく前に前に!(竹内正子さん)

微力ながら地域に貢献できるよう頑張ります!(高橋淳子さん)

やっぱりラジオはいい!(鈴木章さん)

むさしのFMはスマホやパソコンからでも聞けます!

むさしのFMの周波数はFM78.2MHz、武蔵野市・三鷹市近辺で聴取可能です。ラジオのほかにもJCBAインターネットサイマルラジオを利用して、スマホやパソコンからでもお聞きいただけますよ!

https://www.jcbasimul.com/musashinofm

また、「発信!わがまち・武蔵野人」をはじめとし、ポッドキャストで配信を行っている番組もあります。こちらはいつでも視聴可能なので、お好きな時間にお聞きいただけます。ラジオを通して、元気な市民の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?

むさしのFM ポッドキャスト

発信!わがまち・武蔵野人 ポッドキャスト

むさしのtoday

放送時間:月曜〜金曜 9:20から(当日再放送は17:20〜) ※1週間分を日曜10:00から再放送

発信!わがまち・武蔵野人

放送時間:毎週金曜日 16:10から

5月3日(金) 16:10〜 大橋一範さん 「週刊きちじょうじ」名誉編集長
1942年富山県生まれ。大学卒業後メディアへの関心から渡米し、昭和50年フリーペーパー「週刊きちじょうじ」を創刊。その後吉祥寺情報センターや雑学大学、吉祥寺テレビ放送などを設立。また平成2年にはNTT全国タウン誌大賞を受賞するなど武蔵野市メディア文化のレジェンド的存在。

5月10日(金) 16:10〜 草場純さん アナログゲームミュージアム代表理事
1950年東京都生まれ。小学校に勤務しながらゲームサークル「なかよし村とゲームの木」を設立、40年間に2,000回のゲームを開催する。また教員退職後には海外に日本のゲームを送りだすプロジェクト「やんぼブランド」を設立し、現在は江戸時代の双六のルールと実態を解明中。