STEPS 吉祥寺店
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- 営業時間
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11:00〜20:00
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- 電話
- 住所
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〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2−10 村田ビル 1F
普段着としてガンガン使うカジュアル服は知り合いに会っても恥ずかしくなく、動きやすく、お手入れも簡単に、できればおしゃれに着こなしたい。さらにわがままを言うならば長持ちしてほしい! と、何年も思ってきました。カジュアルウェアを扱うアパレルショップのSTEPSなら、そんな願いがすべて叶うかも・・・! 厳選されたアイテムが店頭に並ぶSTEPS。今回、店長兼バイヤーを務める松木さんに、お話をうかがってきました! 吉祥寺でのお客さまとのエピソード、セレクトしたアイテムへの想いなど熱い気持ちをお届けします!
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Toggle吉祥寺駅から徒歩4分、東急正面入口の向かい側に13年前から店舗を構えているSTEPS。いわゆるセレクトショップで、STEPSのブランドのコンセプト(後述)に基づいて厳選したアイテムを販売しています。
STEPSのターゲット層は30代〜50代なのですが、吉祥寺店に訪れるのは20代〜80代と年齢層の幅は広いとのこと。街中の人から愛されているのがうかがえます。最近ではファミリーや赤ちゃん連れのお母さんの来店も増え、店内の通路もベビーカーの幅に合わせた工夫も。赤ちゃん連れでも心にゆとりをもってお買い物を楽しめるのはママにも赤ちゃんにも嬉しいポイントですね。
木材の棚や什器に洋服や靴が並ぶ店内は、かっこ良く落ち着いた雰囲気。1つ1つのアイテムが手に取りやすく、たくさんの商品がどれも目に入りやすくディスプレイされています。しっかりと吟味して自分のお気に入りアイテムを選べる空間だと感じました。
そして見た目だけではなく心に響くブランドコンセプトにも注目です。
STEPS ホームページより引用普遍的なもの。
本質的なもの。
本当に良いもの。
様々な人々の様々なライフスタイルに溶けこみ、
人生をより豊かにするもの=“THE BASICS”。
私たちはそんな服・ファッションを
遊び心をもって提案することで、
人々にとっての“THE BASICS”な存在になりたいと考えます。
そして年月とともに味わいを深め、さらに魅力を増すものへと
一段一段、階段を登るように、着実に変化し続けていきます。
階段を登る表現が店名STEPSの由来になっています。ゆっくりと確実に魅力を増していくベーシックアイテムは、身につける人の成長も見守ってくれるような存在になるのではないでしょうか。ものを大切にする気持ちとベーシックアイテムを身につける人へのエールが伝わってきます。
「以前はメンズの取り扱いがメインだったのですがカップルやご夫婦で来店される方も多いのでレディースのアイテムが増えていきました。ユニセックスのものも多いですね。」と話しはじめてくれたのはSTEPS吉祥寺店の店長兼STEPSレディースアイテムのバイヤー松木さん。吉祥寺店でレディースアイテムの取り扱いを増やしSTEPSのお客さま層を広げてきた立役者です。
中学生の頃から服が好きでファッション誌を読み「服オタクでした」と言う松木さん。カジュアルテイストはもちろん、当時流行った『森ガール』にもハマっていた時期があったそうです。「大学生の頃は服に使えるお金も限られるし、古着屋などで1点モノをゲットしてどう着るか考えていました。そのおかげでコーディネート力はついたかもしれませんね。」と、当時を振り返ってくれました。服にかかるお金の苦労も経験し、たくさんの服を着て服の寿命やお手入れの仕方も学べたことが今はバイヤーの仕事をする上でも財産になっているようです。
服が大好きな気持ちを持ち続ける松木さんですが、バイヤーになりたての頃はセレクトするアイテムに迷いがあったり、在庫を多く抱えてしまったりと大変な時期もあったそう。
カジュアル服の世界で過ごした松木さんのモノを見る目とモノを選ぶ力はSTEPSのお客さまと一緒に成長してきました。
「お客さまからヒアリングをして、自分のセンスもロジカルに育っていったと思います。自己満足のセンスではなく、この商品をなぜセレクトしてきたのか裏付けになる理由が明確にあります。かわいいから、だけではなく機能やデザインの意味を伝えた上でオススメできるのがSTEPSの商品です。」と笑顔で話してくれました。今では商品の特徴を捉えた上で「うちのお客さんが好きそう!」とお客さまの顔を思い浮かべながら商品をセレクトすることもあるそうです。
お客さまに寄り添いながらモノの品質を見極める日々の姿がたくさんのお客さまからの信頼に繋がっています。
吉祥寺は「衣食住がある街」と話してくれた松木さん。「吉祥寺はアパレルショップや百貨店だけではなくスーパーや八百屋さんも共存している街ですよね。生活感があって『人が住んでいる街』です。私たちは洋服を通して生活が豊かになるようにしたいと思っていて、例えば雨の日には相棒のブーツを履いていこう、というような自然な人間の生活に溶け込んでいくアイテムを提供していきたいんです。」と、その想いが路面に店舗を構える理由にもなっています。
STEPSに来店されるお客さまの中には「メンチカツ買ってきた帰りなの」「犬の散歩についでに寄ったよ」など地元の常連さんも多いそうです。ご近所付き合いのような関係からSTEPSが生活に密着した存在になっていることが分かります。吉祥寺ならではのやりとりにほっこりした気持ちに。
またSTEPSでの取り扱いブランドのファンの方が遠方からやってくることも。他ではなかなか取り扱ってないブランドやSTEPSのセレクトが魅力なのもお客さまを離さない理由の1つです。
友人からオススメされたからとSTEPSに来店したお客さまだったり、親からオススメされてSTEPSを利用するようになった、だったりと、信頼している人からの口コミで足を運ぶお客さまが多いそうです。
「人とのつながりでお客さまが増えていると思います」と話す松木さん。「昔から知っている方が定期的に顔を出してくれたりもするので、『いらっしゃいませ』より『久しぶり!元気だった?』と、親戚のような感覚になりますね。笑」とお客さまの話をしている松木さんは、またお客さまに会える日を楽しみにしている様子でした!
他にも「彼女ができたので、彼女に見られてもいい服をコーディネートしてください」と予算を預けて着回しのコーディネートをスタッフにお任せする方や、成人式の振り袖姿を見せに来てくれるお客さまも。 「大切な人との時間のためだったり、人生の節目にSTEPSに来てくれるのは本当に嬉しいです!」と商品を購入するしないに関係なく、お客さまとの関わりを心から喜んでいる松木さんでした。
目を輝かせて、商品やお客さまの話をする松木さんに、信頼され続けるお店であるために何を大切にしているのか聞いてみました。
「例えばセントジェームスのボーダーロンTはブランドの顔であり、良いものと認知されている定番商品です。その商品が良いものと知っておくのは前提ですが、それがお客さまにどのようにフィットしていくのか提案するのが大切だと思っています。」と答えてくれました。来店するお客さまの生活環境や好みのデザインやカラーはそれぞれ違うので、その人に合った機能や着方を提案することが重要と考える松木さん。バイヤーになった今も、お客さまからの生の声や反応を重視しています。「商品知識を深めスタイリングを研究し、お客さまにとって必要不可欠なワードローブとして納得のいくものを揃えていきたい」という言葉から服と人を結ぶために役に立ちたい気持ちが伝わってきました。
お客さま目線で提案していくことが、本当に良いブランドを広め長く愛されることにも繋がりますね。
「困ったらここにくれば大丈夫」とファッション迷子の駆け込み寺として頼ってもらえる存在でありたいという想いを持つSTEPS。
「今通ってくれているお客さまでも引っ越しや生活環境の変化があったり、ずっとこの地域にいるとは限らないですよね。だけど吉祥寺に遊びに来た時には顔を出してもらえる場所でいたいと思います!」とお客さまへの愛あふれる言葉でインタビューを締めくくってくれた松木さんでした。
すでに多くのお客さまの駆け込み寺となっているとは思いますが、今後もライフスタイルに溶け込んだ洋服の道を極めていくことで、多くのお客さまの生活を豊かにしてくれるでしょう!
新調した靴、いつもと違うTシャツ、ワンランク上のデニム、はじめて挑戦してみた帽子などなど、アイテムひとつで自分がアップグレードするような、ちょっとイメチェンできたような、そんな経験ができるSTEPS。
話しているだけでも元気になる松木さんの笑顔と、信念を持ってセレクトされた本当に良いモノを見に、ぜひ遊びに行ってみてくださいね!
【写真=編集部撮影】
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1975年に創刊し、2022年3月で創刊47年を迎える週刊きちじょうじ。吉祥寺のおいしいグルメ、カルチャー、話題のトピック、ニュースがわかる、吉祥寺で暮らす人のためのタウン誌のオンライン版です。