身も心もほっこり温まる吉昇亭。極細ちぢれ麺の絶品「あんかけ焼きそば」

みなさん、あんかけ焼きそばが長野県の定番料理だとご存じでしょうか? 週きち編集部には長野県出身の編集部員がいます。「吉祥寺に地元のソウルフードがあるー!」ということで、今回は吉祥寺が誇るあんかけ焼きそば名店「吉昇亭」に行ってきましたよ!

吉祥寺駅公園口から徒歩4分、吉祥寺通り沿いにある吉昇亭は2022年にオープンしました。

吉昇亭を知らない人でも、人が並んでいるのを見たことがある! という方がいるかもしれません。

お店の外にある看板のメニューを見ているだけでも食欲がそそられてしまいます。

中に入ってみるとカウンター席が並び、野菜を炒める香ばしい匂いが。「ここは絶対に美味しいお店だ!」と確信します!

それではさっそく、吉昇亭のあんかけ焼きそばを注文! と、その前に少しだけあんかけ焼きそばについてのお話をさせてください。

長野県上田市のソウルフードin吉祥寺

1924年(大正13年)、横浜で働いていた料理人が長野市に「福昇亭」を創業しました。あんかけ焼きそばが定着するきっかけとなったお店といわれています。「福昇亭」が錦糸卵・グリンピースを乗せ始め、そのスタイルが上田市にも広がり、今も当時と変わらない形で愛され続けています。

長野県出身の週きち編集部によると・・・

あんかけ焼きそばのお店は、たっくさんあります! 長野県の北信(長野市など)・東信(上田市や軽井沢など)とよばれる地域を中心に、高級中華料理店、町中華、ラーメン店以外にも、食堂などでも出していますよ。東・北信の人には「やきそば」といえばソースよりもあんかけと答える人が多いかもしれないです。

また、あんの味ものっている具も麺の種類(揚げ・蒸し・焼き)もお店によって違いがあります。酢からしをかけて食べるお店が多いのが特徴ですね! 季節関係なく一年中変わらず食べられていて、私が高校生の頃は月1ぐらいの頻度で食べに行ってたかな!

吉昇亭のあんかけ焼きそばを、いざ実食!

まずは食券を購入。

カウンターには、写真左側から胡椒、ラー油、からし、酢、酢からしが並んでいます。

長野では、あんかけ焼きそばに酢からしをかけるのが定番。吉昇亭の酢からしは自分好みにブレンドするもよし、お店にある焼きそば用酢からしをかけるのもよし、両方味わうもよし、です。

まずはお店の酢からしを試して、そのあとブレンドしてみようかな、と考えているとすぐにあんかけ焼きそばが運ばれてきました。

おぉーー!

吉昇亭のあんかけ焼きそばは特注の極細縮れ麺が特徴で、錦糸卵と同じぐらいの細さ。この細さは、他ではなかなかお目にかかれません!

一度蒸してから焼き上げた麺に、塩味ベースの甘めの餡がかかっています。

また、添えられているチャーシューは噛めば噛むほど味がしみ出てきます。チャーシューの醤油味がやさしい餡のアクセントになりました。食べ進めながら酢からしをかけて、味変もできましたよ。

あっという間に完食。しかし、自分で酢からしをブレンドするのを忘れてしまいました…(泣)

(リベンジしに行かなきゃ・・・!)

【写真=編集部撮影】

あんかけ焼きそば以外のメニューもおいしそう

焼きバンメン
吉昇わんたん麺
おつまみ

【写真提供=吉昇亭インスタグラムより】

この方もオススメしています!

落語家 謹ちゃく さん

「ありそうでない極細ちぢれ麺!絶妙な塩梅の餡バランス!酢からしで味変も楽しく、ほっぺがオチる美味しさです。」

【写真提供=武蔵野落語同好会】

寒い日が続いていますが、ちらほら春の気配を感じることも増えてきました。冬と春の間のこの時期にぴったりなあんかけ焼きそば。子どもから大人まで美味しく食べられるので井の頭自然文化園の帰りに立ち寄るのもオススメです。ぜひご賞味くださいね!