coromo-cya-ya(コロモチャヤ)
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- 営業時間
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平日11:30〜17:00 土日祝11:30〜17:30
- 定休日
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火、水曜(祝日の場合営業・翌営業日休み)
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- 電話
- 住所
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〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-8-11 弥生ビル 2F
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吉祥寺のおいしいものと散歩が大好きなわたなべえりさんによるコラムです。えりさんのすてきなイラストと共にお楽しみください。

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いいものとか、長く使えるもの、そして身体に優しいもの。ちょっとずつ歳をとるにつれて、そんなものを使いたいな、食べたいなと思う今日この頃。その歳でそれをいうのはまだ早いよ!とつっこまれたりはするけれど、いつだって肌触りが良かったり、自然に馴染んだりするのは気持ちがいいもの。これらを取り揃えている素敵なお店があると聞いて、訪れたのは吉祥寺の南口、いつもちょっと元気にざわざわしている七井橋通りの一本隣にあるビルの階段を上がった2階。穏やかに佇んでいるのがシャツとタルトと紅茶のお店、coromo-cya-yaさんです。
入って右側には、可愛らしいライトに照らされたお洋服や鞄、小物などを揃えたセレクトショップ。左側には、木製の椅子と机があり、柔らかい外からの光に包まれているカフェになっています。完全に隔てられているのではなく、ガラスでやんわりと仕切られているから、お茶をしながらあのシャツかわいいなあ、だったり、あの素敵な色の服はなんだろう、後で見てみよう、なんて考えることも。
カフェに入ると目に入ってくるのは、木とガラスのショーケースに焼き色が美しいタルト、キッシュ、そしてスコーン。ショーケース自体がまるでお店の中をぎゅっと閉じ込めたような風情で可愛らしく、そしてとっても美味しそう。テイクアウトもできるとのことで、帰りにどれかつれて帰りたいなあと考えながらお席に。今日のお目当ては、プリンとかき氷です!

まずはかき氷(8月の終わりまでの提供)。かき氷を出している期間中は少し入れ替わりがあるものの、紅茶のお店だからこその「アールグレイミルク」、「チャイミルク」、そしてれん乳かき氷にチャイミルクをかけていただく「れん乳チャイ」をはじめとして、しまなみレモンの自家製シロップを用いた「レモンミルク」や山梨県産の桃をこちらも自家製シロップに仕立てていただく「桃」などがありました。この夏は「チャイミルク」「レモンミルク」をいただいて、さらに別の日に「アールグレイミルク」「れん乳チャイ」をいただきました。
どれも本当に美味しい! ふんわり削られた氷に合わせるベースがそれぞれの味で違って、そして味変をするのがcoromo-cya-yaさんのかき氷の素敵なところ。 特に個人的に美味しかったのが「レモンミルク」と「アールグレイミルク」。 まず「レモンミルク」は、レモンの香りが高く、そして甘すぎないシロップがとっても爽やか。それでいて苦味がどどんと来るわけでは決してないけれど、どこかにいるほろ苦さが次の一口を誘います。そこにミルクが合わさると、途端にまろやかな甘酸っぱさになってこちらもとても涼しげな甘さ。
そしてもうひとつ、「アールグレイミルク」は一口目からしっかりと紅茶らしい渋みや酸味はあるけれど、それがあることによってすっきりした口当たり。紅茶のシロップは甘いばかりで紅茶の味わいは香りばかり、なんてこともよくあるけれど、紅茶の味がするかき氷でとってもおしゃれで美味しい。そして、こちらにもミルクを合わせると、ミルクティーの柔らかい口当たりだけれど、れん乳の柔らかさとアールグレイの柑橘のような香りがそれぞれを高めているような味わいに。
次にプリン。こちらのプリンは卵と牛乳の味わいが素朴な、かたすぎずやわらかすぎずの大きめプリン。これだけだと、いくらでも食べられるけれど少し優しすぎるプリンかなと思うところに、ラム酒がほんのり香るカラメルがかかることで一気に大人のプリンに。優しいプリンも素敵だけど、ほんの少し背筋が伸びる、そんなプリンも素敵です。あわせているクリームのなめらかさもあいまってもうひとくち、がすすみます。プリンだけでも美味しいし、飲み物とマリアージュ、なんて楽しみ方もできるプリンです。
今回はご紹介できなかったけれど、タルトも紅茶もスコーンもキッシュもとっても素敵な coromo-cya-yaさん。実は、coromo-cya-yaさんは2025年9月29日まで営業したのち、ショップはリニューアル、そしてカフェはしばらくお休みとなるそう。カフェの長いお休みの前にまた伺いたいな、そしてまたいつか、新しい形のカフェでこの美味しいものたちを楽しめるといいな、新しくなるショップも伺うのが楽しみだな。なんて思っています。まずは、次にいつプリンを食べに行けるか、手帳を見ながら計画中です。

①自然とていねいな気持ちになるお店
柔らかい光が差し込む、白い天井と木製のテーブルが気持ちのいい店内。雰囲気も明るくて、それでいて落ち着いている素敵な空間です。格式ばっているわけではないけれど、普段よりもちょっとていねいに椅子を引きたくなる、ちょっと抑えめの声でお喋りしたくなります。
②やさしいおやつとおしょくじ
季節のお野菜や果物を使った素朴なのだけれどていねいな仕事で作られたおやつやおしょくじ。
どれもやさしいお味だけれどきちんと素材が引き立っています。ちょっとしたアクセントがあるお品が多いので、食べている中でも変化が生まれて食べ終わるまでに色々な表情を見せてくれます。
ドリンクもとても美味しいので、マリアージュを楽しむのも素敵です。
③素敵なよそおいを生活の一部に
ショップではやわらかく綺麗なシルエットのお洋服や、ずっと使えそうな革の小物、可憐だけどちょっとスパイスの効いたアクセサリーなど、ナチュラルなのにどこか華があるよそおいを取り扱っています。自分へのプレゼントにも、誰かへのプレゼントにも。きっと誰の生活にもどこかでしっくりくるものがある、そんなショップです。
〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-8-11 弥生ビル 2F