リスが足元を走っていく!井の頭自然文化園の「リスの小径」で可愛いリスに癒やされよう

ストレスや疲れを感じたとき、かわいい動物に癒やされたいと思った事はありませんか?動物の愛くるしい姿は気持ちを軽くしてくれますよね。井の頭自然文化園のTwitterでも動物の写真や動画が投稿されていています。中でもリスの投稿はかわいさいっぱいで人気です。井の頭自然文化園の「リスの小径」はそんなリスを間近でじっくり観察できる場所なんです。リスの飼育とSNSを担当されている井上智右さんにお話をうかがいました。

リスの小径内の様子。リスが居るケージ内に入るので、リスを間近で観察できます。

リスをどこよりも間近で観察しよう

リスの小径は1985年に始動した、武蔵野の森にかつて見られたニホンリスを復活させる「リスの森構想」に端を発しています。奥多摩からやってきたニホンリス4頭から始まり、現在リスの小径内には70頭ほどのリスが飼育・展示されています。この展示が目指すのは「人とリスのふれあい」。ここではペットのようにリスを可愛がるようなふれあいではなく、自然の姿を間近に観察することを目指しています。

井上さんはそんなリスたちの飼育を担当する一方で、写真や動画を撮ってTwitterへ投稿しています。夏には、リスがお腹を地面につけて伸びている写真や、氷漬けにしたクルミを取ろうと奮闘している動画などが注目を集めました。
井上さんが撮るリスの写真では動きや表情の豊かな可愛らしい様子や、クスリと笑える姿を見ることができます。展示の中に入って写真が撮れる飼育担当者ならではの写真になるように心がけているそうです。撮影のコツを聞くと、「じっくり観察すること」と教えてくれました。

「じっくりと観察しているとリスがどういう動きをするのかわかってきます。走ったり食べたり寝たりと、色々なことをやっているんです。せっかく間近で見ることができるので、何をしていても見てほしいです」。

これからの季節、寒くなるとリスはじっと丸くなって動かずにいることが増えるそうです。さらに、15時をすぎると走り回る個体も減ってしまうんだとか。なので冬場に動くリスを見たい時は暖かい日中に訪れるのが良いですね。

9 月半ば頃のリス。まだスラリとしています。
11 月になると寒さに備えてまるまるとしていますね。
12月にはフサフサとして暖かそうです。

動物だけじゃない、井の頭自然文化園のありのままを見て

以前は井の頭自然文化園の教育普及係を担当されていた井上さん。その頃からTwitterで投稿をされており、内容もリスだけでなく、ヤマネコやモルモットのような動物はもちろんのこと、虫や植物など多岐にわたって井の頭自然文化園の魅力を発信されています。園内で何か動いたり声がしたりしたら確認してみるなど、歩いているときにも投稿するネタを探しているそうです。そんな井上さんに井の頭自然文化園の歩き方を聞きました。

「井の頭自然文化園では動物だけでなく彫刻も展示していますので、それも含めて園のあるがままを見てもらいたいです。私も飼育員としてリスが変わらず元気に生きていけるようにお世話しているので、ぜひまた色々なことをしているリスたちを間近で見に来てもらいたいと思っています」。

井の頭自然文化園のTwitterでは、動物や虫といった園内の様子や彫刻の解説、イベント情報などが発信されています。今回取材に応じてくださった井上さんの投稿は、写真の中に「@InokashiraZoo」と文字が入っているものです。ぜひ、合わせてチェックしてみてくださいね。

井上智右さん