GALLERY IRO主催の恒例企画  Small Paintings

たくさんのギャラリーで賑わう吉祥寺ですが、GALLERY IRO(ギャラリー イロ)は吉祥寺駅から徒歩7分の五日市街道の通り沿いに面した大きな窓が目印のギャラリーです。白を基調としたシンプルな空間で明るく開放的なのに落ち着いた雰囲気が人気。ギャラリーは初めてという方もふらっと気軽に入れます。そんなGALLERY IROで2024年2月2日(金)〜2月12日(月・祝)にSmall Paintings が開催されます。(2月5日(月)〜9日(金)はお休み)GALLERY IROの恒例企画となるこの展示会は、北は北海道、南は九州からと全国の応募者の中から選考を経て選ばれた作家たちによるF0サイズ(約180×140mm)の小さな作品を展示、販売する企画です。

たくさんの作家さんたちが参加するこの企画。どんな作品が展示されるのか、ほんの一部になりますがご紹介します!

作家さんのプロフィールと作品紹介

①作家プロフィール ②作家による作品紹介文 となっています。

erikaintheisland

①イラストは日常の中で、観たり聴いたり感じたりしたものを、日記のようにイラストで記録しているという感じになります。イラストは、ほとんどが貼り絵の手法で描かれたものになります。Erika intheislandのイラストがいろいろな形で、お客様それぞれの楽しみ方で楽しんでいただけると幸いです。

erikaintheisland「僕とねこの春の準備」貼り絵/のり/アクリルガッシュ/色鉛筆・2024年

②ある人の、ある日という描き続けているシリーズの僕ねこ描きました。僕とねこが花束を抱えて春の準備をしている様子です。

Sleepy Sheep

①フェルト作家として、主に動物などの立体作品を制作。イベントやグループ展など多数参加。「ほぼ日」主催「生活のたのしみ展」( 2022・2023)出展。昨年末の個展より、自身のフェルト作品をモチーフにした平面作品も手掛ける。

Sleepy Sheep「gin」アクリル絵具・2024年

②自身のフェルト作品がモチーフで、3つの連作となっています。3作品同じモチーフを使い、「異なるのは色だけ」のはずが、別のキャラクターとして現れる不思議。「gin」は思慮深げな面持ちに。

uouo

①山や森、生き物たちに溶け込み、感覚を寄せていたいがために、そのようなモチーフを多く描いています。私にとってのそれらは、むやみに触れられない生命であり、自分達との間には見えない距離を感じていつも羨望のまなざしを向けてしまいます。2023年に地元長野県で「山の絵」を描き始めてからは自然と一体になりたい気持ちに拍車がかかりました。Small Paintingsでは、長野県で出会える景色を展示します。
絵の中は自由であり全てを受け入れてくれる場所です。穏やかな祈りを込めて、心が守られるような絵を描き続けたいと思っています。

uouo「戸隠山」キャンバス/アクリル絵具 2023年

②連峰に向かって真っ直ぐ伸びた道を言葉にならない気持ちで歩きました。ギザギザとした険しい山容の霊山 戸隠山は、優しく秋の空気に霞んでいました。

きんぼー

①主にお化けの日本画を描いています。そのお化けがもつお話、歴史などの背景を大切に、また、岩絵具の生み出す独特のマチエールを面白がって制作することを心掛けています。

きんぼー「茂林寺の釜、延いては分福茶釜」雲肌麻紙/岩絵具/錫粉

②いくら汲んでも湯が減らない茂林寺の釜の正体は狸だったという「茂林寺の釜」のお話から、炉にかけられて狸が正体を表す面白おかしい「分福茶釜」の話が生まれた。

ドル萌々子

①「ひととひとの間の境界線」と向き合い、知らない誰かと寄り添える方法を探しながら、生活の中に在れることを願って作品をつくっています。

ドル萌々子「呼吸をする」布/油絵具/岩絵具/色鉛筆・2024年

②息を吸って
 追いかけて、重ねて、

 つくることをみつめた、連作です。

下釜怜子

①「日常を抽象で表す」「抽象や絵画の要素を深く探る」「uplifting」などを制作のテーマに掲げている 東京都出身
2007年 多摩美術大学絵画科油画専攻卒業
2010年 イタリアとチェコに遊学 2022年 画家として開業
​同年4月に初個展「Dot and Line connect to the WORLD」をGALLERY IROにて開催。その後、個展や2人展を開催し、現在に至る。

下釜怜子「celebration」キャンバス/アクリル絵の具・2024年

②吉祥文様の「七宝」を描きました。円が永遠に連鎖して繋がる文様で縁起が良いと言われています。
ミッドセンチュリーのヴィンテージのような、温かみのある雰囲気に仕上げました。
サインはキャンバス側面に記してあります。

中村菜月

①詩の領域についてのこと。わたしたちのいるところ

中村菜月「真冬の天使」岩絵具/水干絵具/ジェッソ/クレヨン/銀箔・2024年

②冬の光がうつくしくてそっと降り立つ、明るくてあたたかい。透き通った音が聴こえる

東さくら

①福岡教育大学 中等教育教員養成課程美術専攻卒業。
多視点で見た生き物の形を画面に構成して制作しています。

東さくら「とり、色とりどり」 岩絵具/胡粉/墨/銀箔/顔彩/高知麻紙・2024年

②鳥の体や羽の色んな形を構成しました。鳥がちょっとおしゃれした様子をイメージして制作しています。

武井智子

①地層や瑪瑙のようにも見える、刷毛で伸ばした絵の具の色の面白さ・美しさを活かして絵を描いています。    武蔵野美術大学造形学部油画学科 卒業
2018年 HBギャラリーファイルコンペ 鈴木成一賞(特別賞)
2019年 The Choice 丹地陽子さんの審査 準入選

武井智子「ユーモア」パネル/アクリル絵の具・2024年

肌芳

①「夢遊世界を描き,物語を紡ぐ」夢の世界を主軸に絵と物語を制作しています。今展示会では“arc”|円弧というテーマを設けました。

肌芳「星屑草の温室」水彩/アクリル・2024年

②数多の星草が集まる温室があると聞き、香りと反射を頼りに歩いてきました。いつ辿り着くとも分からない旅は此処でやっと終着なのでしょうか。ああ目を凝らすまでもなく、確かなこと。それは足元に輝く煌びやかな星たちはあの場所から流れているのです。

GALLERY IROさんからのメッセージ

様々なモチーフの油絵や日本画といった絵画やイラスト、時には半立体の作品などバラエティー溢れる作品たちを一度に楽しめます。今回の参加者は43名。1人3点までの展示可能となっていて会場にずらっと並ぶ作品の姿は壮観です。参加作家の中では初めて作品を展示するという方もいます。来場者にも作品にもとっておきの出会いの場となるかもしれません。

これまでの展示の中で初めて原画を買ったという方も多くいらっしゃいます。F0というサイズ感は普段の生活にも取り入れやすく、作品を迎える最初の一歩が踏み出しやすいのではないでしょうか。

会場に足を運ぶことができない方も作品を観覧、購入ができるよう、会期終了後にオンラインショップに掲載予定です。ここでは作家のコメントも見ることができるので、会場で気になる作品があった方もチェックしてもみてもいいかもしれません。

※オンラインストアは、会場の会期のあと、2024年2月12日(月・祝)~2024年3月10日(日)の予定。

Small Paintingsでの出会いに期待して出かけよう!

今回紹介させていただいたのは展示される作品の一部です。普段、絵を見ることは少ない、アートって難しそう…という方も「この絵が素敵だな」「かわいいな」などの感想を持たれたのではないでしょうか。自然を見て感動したり、美味しいご飯を食べて嬉しくなったり、友達とおしゃべりをしてリフレッシュしたり、そんな日常の楽しさを体感するのと同じように、絵を見て心が動くことがあります。GALLERY IROさんが選んだ作家さんの作品が一同に集結する Small Paintings。アート好きな人も、そうでない人も、今までに味わったことのない感動を味わえるかもしれません。世界に1つしかない、自分に響く作品との出会いを期待して、ぜひ足を運んでみてくださいね。

GALLERY IRO

  • 営業時間
    展示により異なる
    定休日
    展示により異なる
  • 住所

    〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-37-7-101

    吉祥寺駅より西荻窪方面へ歩いて7分程度、五日市街道沿い。

  • Mail
    iro@1-6.jp
    Twitter
    Instagram