マジェルカ
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- 営業時間
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11:00〜18:00
- 定休日
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火・水曜日
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- 電話
- 住所
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〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町3丁目3−11
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吉祥寺駅から徒歩7分、中道通りのレンタルスペースの地下に、華やかでワクワクした気持ちにさせてくれる雑貨屋さん「マジェルカ」があります。
店の中には、障害のある方が作った雑貨が並ぶマジェルカ。多様性を認め、すべての人が支え合いながらともに生活できる社会の実現をめざす雑貨屋さんです。障害のある方が持つ力や、生み出すものを安売りせず価値を正しく広める事を福祉(ウェルフェア)のフェアトレード「ウェルフェアトレード」と呼び、それを実践しています。
マジェルカの名前の由来は「混ぜる」。「様々な個性のヒトやモノがあたりまえのように混ざり合い、互いに関わり合える社会こそ、その力を発揮できる豊かで健康的な社会になる」と考えを掲げています。
今回は、マジェルカを立ち上げた藤本さんのお話と、マジェルカに並ぶ雑貨をご紹介します!
Index
Toggleマジェルカの立ち上げ前はバイヤーの仕事をしていた藤本さん。商品として価値があるものを探していました。その中で出会った商品のひとつが“障害者がつくったもの”だったそうです。
「今までは障害者の作った製品は福祉バザーや市役所の売店で売っているものという認識で、興味を持っていなかったというのが正直なところでした。しかし実際の製品を見てみると障害者がつくっているというだけで物の価値が世の中に伝わっていないのではないかと思いましたね。もっと製品自体の良さを広めたいと思いました」と、その思いを行動に移し始めます。藤本さんは企画書を作り、全国の障害者施設をまわり取引先を開拓していきました。
「素晴らしい製品がたくさんあるのに、なぜこんなに世の中にでていないんだろう?と思いながら、自分の考えが受け入れてもらえるかな?と不安もありました。だけど拍子抜けするぐらい、みなさん好意的でしたね」。世の中に知られていない価値を見つけたと感じたそうです。
そして2011年、西荻窪に障害者施設で作られた雑貨販売を専門に扱うマジェルカをオープンさせました。
その時のエピーソードを話し始めてくれた藤本さん。
「ある時、ゴツめのお兄さんが来たんですよ。『ここの雑貨は障害のある方が作っているんですよ』と伝えると、別の日にお友達を連れてきてくれたんです。その時にお兄さんが『ここにあるの全部障害のある人が作ってるんだって、すごいよな』とお友達に話してくれていて、それがすごく嬉しかったですね」と当時を振り返り、笑顔がこぼれていました。
2014年には吉祥寺で地下と1階路面店併せ40坪のショップとしてリニューアルオープン。取引先の障害者施設を大幅に増やし、店舗の他ECショップ運営、百貨店出店など販路も拡大しました。全国の障害者施設から商品や販売の相談も多く入るようにもなったそうです。
現在は路面部分をレンタルスペースとし、地下にお店を構えています。
障害のある人もない人も、あたりまえに関わり合える環境から福祉と社会に価値を生み出すことをミッションとするマジェルカ。それでもお店に並ぶ商品がなんでもいいというわけではありません。
製品として価値があるか、購入者の目線に立つことにも気を配っています。また、障害者の方が作った物にも商品価値があることを広く知ってもらうため、あくまで雑貨屋さんとして見てもらえる工夫をしているそう。
それではお店の中に潜入してみましょう!
入口を入るとすぐに地下へつづく階段があります。
お皿もかわいい!私の推し皿はどんぐりと魚です!
お財布やバッググリップも使えば使うほど馴染みそうです。
手ぬぐいやハンカチも他では手に入らない個性的な柄が揃っています。
ずっと見ていたくなるようなポストカードたち!
藤本さんはこう言います。「普段、障害者の方と関わる機会が少ないから、別の世界だと思っている人もいるかもしれませんよね。障害者に同情して商品を買っていったり、大げさな理解をしている人にも出会ってきました。でも、こういう世界があるんだよってフラットに見てもらえるようにしたい。少し見方を変えるだけで、自分も新しい価値を知ることができます。」
また、マジェルカでは今年2024年にアート原画サイトをオープンしました。
個性の光るアイテムと出会える雑貨屋さんマジェルカや原画サイト、ぜひ注目してみてくださいね!
【写真=編集部撮影】
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町3丁目3−11
1975年に創刊し、2022年3月で創刊47年を迎える週刊きちじょうじ。吉祥寺のおいしいグルメ、カルチャー、話題のトピック、ニュースがわかる、吉祥寺で暮らす人のためのタウン誌のオンライン版です。