武蔵野地域五大学共同講演会2021 多様性と調和~「学び」がつなく五つの輪~

出典:https://www.musashino.or.jp/place/wp-content/uploads/sites/2/2021/07/%E5%85%B1%E5%90%8C%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A2021%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7%EF%BC%88%E4%B8%A1%E9%9D%A2%EF%BC%89.pdf

武蔵野市と市内・近隣の5つの大学(亜細亜、成蹊、東京女子、日本獣医生命科学、武蔵野)では、武蔵野地域学長懇談会を設け、市民の生涯学習を支援する取り組みを行っている。

現在は基調講演のみ参加を受け付けている。

開催講演

1.基調講演 日本の月探査機 SELENE(かぐや)がみたもの

講師

春山 純一(はるやま じゅんいち)(宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所助教)

日時

9月17日 18:30 ~ 20:00 

会場

武蔵野公会堂(武蔵野市吉祥寺南町 1-6-22)

定員

350 名

内容

すでに10年以上も前になりますが、38万キロのかなたの月から、日本の月探査機セレーネ(かぐや)は
膨大な月の情報をもたらしました。
本講演では、セレーネが得た成果を、探査の難しさ、興奮をスパイスにして、紹介してみようと思います。

2.亜細亜大学 責任無能力者の不法行為と監督義務者の責任

― 認知症患者、未成年者が加害者となった近時の事例を中心に―

講師

草野 類(くさの るい)(法学部准教授)

日時

10月4日 15:15 ~ 17:00

会場

オンライン

定員

100名

内容

認知症患者である高齢者や未成年者が惹起した事故について、その家族が法的責任を問われるケースが報じられるのを見聞きされた方も多いのではないでしょうか。
本講演では、事故の直接の加害者でない家族がなぜ責任を問われうるのか、家族が責任を負担するか否かはどのような基準で判断されるのか等について、根拠条文、近時の事例(裁判例)を手がかりに解説し、またその妥当性について検討してみたいと思います。

3.社会はどう変わるか。そして私たちはそこにどう立ち向かうか
― アントレプレナーシップ学部設立の背景―

講師

伊藤 羊一(いとう よういち)(アントレプレナーシップ学部学部長)

日時

10月12日 15:00 ~ 16:30

会場

オンライン

定員

100名

内容

テクノロジーの進化で社会の変化が激しい現代、「築き上げてきたルールや常識」に囚われない自由な発想で、高い志と倫理観に基づき踏み出し、社会に価値を貢献していく起業家精神(アントレプレナーシップ)をもった人財の育成が必要です。そこで私たちは、この新学部をつくりました。ここでは、社会はどう変わり、その変化に対しどういうマインドやスキル、そして実行力が求められるか、について私の考えをご紹介します。

4.東京女子大学 国語辞典ができるまで ―日本語の多様性を伝える営み―

講師

山本 真吾(やまもと しんご)(現代教養学部教授)

日時

10月15日 11:00 ~ 21 日 23:59 
※この講座はオンデマンド方式。期間内に受講。

会場

オンライン

定員

100名

内容

国語辞典は、母語である日本語を知り、正確に使えるようにするための道具です。しかし、現行のものは大中小と規模が異なるうえに、同じ小型辞典でも見出し語や意味の説明など、辞典によって実にさまざまです。一方で、日本語と一口に言っても、和語、漢語、外来語、さらに方言、流行語、古語とこちらも一様ではありません。今回は、国語辞典をつくる側から、日本語の多様性をどのように記述するかについて考えてみたいと思います。

5.日本獣医生命科学大学 動物の心不全をのぞき見る ―犬猫を中心に―

講師

小山 秀一(こやま ひでかず)(獣医学部教授)

日時

10月22日 17:00 ~ 18:30

会場

日本獣医生命科学大学

定員

100名

内容

日本人の死亡原因の第 2 位は心疾患であり、犬と猫でも心疾患は上位にランクされています。心疾患では心不全と呼ばれる病態になると、さまざまな症状が現れてきます。ヒトは、自分自身で自覚症状という異常を感じますが、動物は自覚症状を感じてもそれを訴えることができません。したがって、動物は飼い主の方が異常に気が付くことから病気の発見が始まります。今回は、そんな動物の心疾患(心不全)について考えてみたいと思います。

6.成蹊大学 地方再生/地方創生の現在

講師

小田 宏信(おだ ひろのぶ)(経済学部教授)

日時

10月23日 10:00 ~ 11:30

会場

オンライン

定員

100名

内容

地域再生、地方再生、地方創生など、様々な表現がなされてきましたが、地域の自主的かつ自立的な取組みに期待する現代的な地域活性化策が着手されて 20 年近くが経ちます。東京一極集中という状況は根本的には変わっていませんが、若年層が農山漁村を目指す「田園回帰」の動きがみられるようになり、元気づいた地域も少なくありません。この講演では、いくつかの地域事例を交えて、持続的な地域経済社会づくりについて考えてみたいと思います。

武蔵野地域五大学共同講演会2021 多様性と調和~「学び」がつなく五つの輪~