吉祥寺村立雑学大学
2101回(2021/11/20)雑大レポート「SPオリジナル盤で聴く昭和歌謡史No.45特番・芸者歌手の歌声」
====== 本記事は、雑学大学に参加された方によるレポート記事です ======
昭和の戦前期から戦後にかけて活躍した流行歌を歌う芸者兼歌手、または芸者出身歌手を鶯芸者歌手と呼んだ。特に戦前の流行歌手はのど自慢大会等もなく、一般人が歌手になるルートが乏しかったことにより、女性歌手の前歴の中で芸者歌手はクラシックの声楽家出身者と並ぶ地位を占めていた。
①「祇園小唄」藤本二三吉唄昭和5年発売②「島の娘」勝太郎唄昭和8年③「ほんとにそうなら」赤坂小梅唄昭和8年④「天龍下れば」市丸唄8年⑤「忘れちゃ嫌だわよ」筆香唄9年⑥「お伝地獄の唄」新橋喜代三唄10年⑦「花嫁双六」橋本一郎/新橋喜代丸11年⑧「夜霧朝霧」豆千代唄11年⑨「あゝそれなのに」美ち奴唄12年⑩「恋慕追分」千代丸唄12年⑪「蛇の目の陰で」日本橋きみ栄唄12年⑫「あたしの気持ち」赤坂百太郎唄12年⑬「若しも月給が上がったら」林伊佐緒/新橋みどり唄12年⑭「裾野三里」浅草染千代唄13年⑮「梅雨小袖昔八丈」浅草〆香唄15年⑯「黒髪ロマン」市丸唄22年⑰「大島情話」小唄勝太郎唄23年⑱「ゲイシャ・ワルツ」神楽坂はん子唄27年⑲「お俊恋歌」榎本美佐江唄28年⑳「浜町ざんげ」新橋喜代丸唄29年㉑「照る日くもる日」豆千代唄30年㉒「今が一番いい時ね」神楽坂はん子唄30年㉓「十九の春」神楽坂浮子唄31年
「今は芸者さんも少ないです。古き良き一面の時代です。」と落合さん。次回の予定は来年2月19日『西條八十』です。(文:佐藤博信)