fog Antique Material Plants
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- 営業時間
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木曜、金曜 13:00〜18:00 土曜 12:00〜19:00
- 定休日
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日曜、月曜、火曜、水曜
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- 住所
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〒180-0001 東京都武蔵野市吉祥寺北町4-1-1
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お店の入り口までビンテージの什器や棚が並び、店内には食器やドライフラワー、中には用途不明のオブジェまで、生き生きとひしめき合っているアンティークのインテリアショップ「fog」。週刊きちじょうじの配布中に偶然通りかかって、一目惚れしてしまいました。 吉祥寺駅から徒歩22分という少し離れた場所もあいまって、まるで自分だけが知っている“隠れ家”を発見した気分! お店を切り盛りする店主の玉田さんは、インテリアデザイナーとしても活躍されています。早速、fogのお店について、そしてこだわりのセレクトついてお話をうかがってきました!
Index
Toggleインテリアデザイナーとしても活動している店主の玉田さん。元々はインテリアにこだわったカフェを経営したかったそう。「カフェってインテリアが重要じゃないですか。だからそういうカフェができたらいいなって。でも飲食店ってハードルが高いですよね。だから、インテリアショップならやれるかなって。」自身のインテリアデザイナーとしての事務所を2Fに、1Fをショールーム的にする計画を立て、吉祥寺にお店を構えることになります。「でも今はほとんど古道具屋になってきていますね(笑)」と笑顔で話す玉田さん。
本当にたくさんのアンティークがひしめき合っているので、中にはインテリアデザインのお仕事で使ったものもお店に並べるのかと思い聞いてみると、意外な返答が。 「fogをやってみて気付いたんですが、結果的に仕事で使ったものを店に置いたり、逆にお店のものを仕事に使ったり、ということはあまりないですね。普段は飲食店や住居のインテリアを担当しているのですが、花瓶ひとつとってもアンティークや昔のものは本当に存在感があるんです。だから、仕入れたものは、ぜひ本当にその商品が好きな人のもとに届いたらいいなと思いますね。」と、商品に対しての思いを語ってくれました。
fogの店内に入るとまず驚くのは、商品の種類の多様さ。アンティークな置物や棚や台などの什器、コーヒーカップや北欧のお皿、ドライフラワーにいたるまで様々な商品が並んでいます。かといって、ゴチャゴチャしていないのが不思議! どんなものがあるかな? と、まるで宝探しをしているような気分が味わえます。このセレクトの妙は店主であり、インテリアデザイナーの玉田さんの手腕によるところ。どんな基準で商品をセレクトしているのでしょうか?
「商品そのものが、空間の中に置かれた時にどう見えるかな?というのを気にして買い付けを行っています。頭の中で、コレをココに置いたらどうかな…というのをぐるぐる考えていますね。その商品がどういうブランドで、どの国のもので、というのはそこまで重要視していません。もちろん、素晴らしい焼き物やブランドももちろんあるし、そういったものをお店でも置いていますが、それが全てじゃないよっていうか。」
なるほど! だから多種多様なのに、なんだか統一感があるんですね。 「それでいうと、いわゆる一般的な古道具屋さんを目指すというよりは、“違和感”みたいなことを提案していきたいのかも。思いっきり北欧なんだけど和のものを入れたり、一見フランスっぽい古道具に日本の農具が並んでいてもいいっていうか…ほら、これなんて日本の農具の砧(きぬた)なんですけど、インテリアとしてすごく存在感ありますよね!」と、ワクワクした様子で話されていました。
お店のロゴの下に小さく入っている「Antique Material Plants」の言葉が、多種多様な店内を表しているようです。「そうそう、お店を作る時に、自分の仕事柄、ある意味“素材”として商品を提示することがあってもいいなと。だからマテリアル(素材)という言葉を入れました。ドライフラワーなどの植物(プランツ)も、インテリアの一部としてとらえています。この金属のフレームもワイン瓶を入れるためのものなんですが、なんだが置いておくだけでも素敵なんですよね。」と、ひとつひとつの商品をどんなふうに置いたら輝き出すのか知っている玉田さん。インテリアデザイナーとしての確かな目がfogを作り上げているのですね!
fogが位置する場所は、吉祥寺駅から徒歩22分、成蹊大学からは徒歩6分。吉祥寺からは少し離れたところにあります。それでもfogに通いたい理由のひとつが、行くたびに変化する店内レイアウト。仕入れるものによって大胆に変わる店内は、次はどんなものがあるのかな?と期待せずにはいられません!商品との出会いもまさに一期一会。いいな、と思ったらお財布と相談してゲットするのが吉!です!
もうひとつの理由が、fogのお店が入っている“長屋”の建物。5軒のお店が入っており、玉田さんと店主皆で「吉祥寺長屋」と名付けました。長屋とは、ひとつの建物の中に複数の家屋が壁を共有している形で建てられた、集合住宅のことです。 「吉祥寺長屋」の中にはインテリアショップのfogのほかに、フルーツサンド屋さん、カフェ(現在お休み中)、カレー屋さん、美容院とさまざま!店主の玉田さんほか、長屋に入る店主たちで「わざわざマーケット」と銘打ってイベントを開催したこともあるそうです。
「少し遠いけど“わざわざ”ここまできてほしい、という意味でつけました(笑)長屋は、昔の商店みたいにオーナー同士がつながって、盛り上げていく感じがおもしろいなって思います。協力し合って吉祥寺長屋をぜひ盛り上げていきたい! ほかのお店もとってもオススメなので、今度取材に来てください(笑)」
明るい人柄と、確かな審美眼で魅力的な商品をセレクトしている玉田さん。商品ひとつひとつが置かれている位置にもセンスが光ります。仕入れによって毎回変化するお店に迷い込む体験は、ネットショップでは味わえません。店舗に“わざわざ”足を運んでみてくださいね!
〒180-0001 東京都武蔵野市吉祥寺北町4-1-1
1975年に創刊し、2022年3月で創刊47年を迎える週刊きちじょうじ。吉祥寺のおいしいグルメ、カルチャー、話題のトピック、ニュースがわかる、吉祥寺で暮らす人のためのタウン誌のオンライン版です。