吉祥寺パークエリアの魅力を探して話し合おう!「Kichijoji Park Area Walk & Think」レポート

吉祥寺は大きく5つのエリアに分類されています。吉祥寺駅北口広場や吉祥寺サンロード商店街を含む「セントラルエリア」、吉祥寺通りから西側の個性的なお店が多く並ぶ「ウエストエリア」、吉祥寺大通りから東側の吉祥寺図書館や吉祥寺シアターがある「イーストエリア」、そして吉祥寺駅南口周辺、武蔵野公会堂や井の頭恩賜公園を含む「パークエリア」の5つのエリアです。

武蔵野市の「吉祥寺グランドデザイン2020」より

2024年2月11日(日)に行われた「Kichijoji Park Area Walk & Think ~まちを歩き魅力を語り合う~」は、吉祥寺パークエリアの将来像を立案する取り組みの一環として、武蔵野公会堂とパークエリアで実施されました。イベントでは、吉祥寺パークエリアの魅力を再確認するためのワークショップや実際にパークエリアを歩いてみる“まちあるき”、今後のまちづくりについての意見交換などを実施。日々吉祥寺の街や人について取り上げている週刊きちじょうじ編集部も、市民のみなさんや市の職員の方々と一緒に参加してきました!

吉祥寺パークエリアの魅力を確認するワークショップ!

会場には「吉祥寺パークエリア まちづくりプロジェクト」と題したパネルが並べてあります。わかりやすくデザインされていますね!

吉祥寺駅南口周辺や井の頭恩賜公園を含む「パークエリア」。さらに細かく見てみましょう。吉祥寺駅南口前のビルが立ち並ぶ通称“三角地帯”を含む「パークロード」。パークロードはバスの往来がはげしく、パークエリアの未来を考えるうえでの課題とされています。井の頭通りをはさんで吉祥寺マルイから井の頭恩賜公園へつづく「七井橋通り」。にぎやかな通りで人通りも多いエリアです。武蔵野公会堂から井の頭恩賜公園へ向かう道は「パープル通り」とよばれ、七井橋通りよりも落ち着いた印象です。そして吉祥寺の代名詞といっても過言ではない「井の頭恩賜公園」に分けられます。本イベントは「パークエリア」の魅力を書き出してみるワークショップからはじまりました。

企画を説明してくれる市の職員の方。スライドをたくさんつかってわかりやすく説明してくれます。

グループに分かれて吉祥寺パークエリアの魅力を考えていきます! 魅力ポイントとして挙げられたのは「緑豊かな環境」や「歩きたくなる通り」、「多様な文化・芸術活動」など12の項目。魅力に感じるポイントと地図が対応するようにシールを貼っていくワークショップです。ほかにも魅力ポイントがあったらふせんに書き出してみます。

私たちのグループの4人の中では七井橋通りに票が集まりました! 井の頭恩賜公園へつづく七井橋通りは全長約200メートル。古着屋さんや雑貨店、飲食店がたくさん並ぶ通りです。

実際にパークエリアを歩いてみよう!

魅力ポイントを書き出すワークショップが終わったら、実際に市の職員さんと一緒にパークエリアを歩いてみる“まちあるき”へ! 各グループで回るルートを決めて行ってきます!

私たちのグループは③からはじまるルートで進みます!

まずは武蔵野公会堂から出て「パープル通り」へ。閑静な住宅街が多く並ぶエリアで七井橋通りのにぎやかさとは異なります。比較的静かな通りのため、ベビーカーで子どもを連れた方はパープル通りを使うことが多いそうです。

市の職員の方がときおり説明をしながら探索していきます。普段通る道でも解説付きだと楽しい!

「パープル通り」から井の頭恩賜公園へ出てきました。井の頭池のボートのりばは2024年1月18日リニューアルオープン。遠くにスワンボートが見えます!

今度は井の頭池を渡る橋へとつづく階段から七井橋通りへ入っていきます。市の職員の方の解説によると階段の間に武蔵野市と三鷹市の市境があるそうです! 個人的に市の職員の方におしえてもらった解説で一番へ〜!となった部分です(笑)

七井橋通りへと出てきました。七井橋通りはたくさんの個性的なお店が軒を連ねています。右に見えるのは週刊きちじょうじを置いていただいている「Aces Gallery」。東山魁夷などの絵画を扱う老舗のギャラリーです。
イベント当日は日曜日ということもあり、通りはたくさんの人でにぎわっています。

吉祥寺マルイを抜けて吉祥寺駅南口方面へ。吉祥寺パークロード商店街にやってきました。パークロードという名前、ちゃんと街灯にも記されているんですね!

通好みの漫画や雑誌などを扱うサブカルチャーに強い古本屋さん「バサラブックス」はパークロードに位置しています。バサラブックスでも週刊きちじょうじをおいてくれていますよ!

吉祥寺で人気のパンとビストロのお店「Boulangerie Bistro EPEE」などがある、南二条通りのあたりもめぐってみます。七井橋通りからそう離れていませんが、だいぶ雰囲気が異なるのが印象的。

ゴールは会場の武蔵野公会堂! 武蔵野公会堂は1964年の開館から60年を迎え、改修工事の予定が決まっています。武蔵野公会堂の扱いもパークエリアを考える上で重要なポイントです。

パークエリアの魅力を再確認して、市民講座のプログラム案を考える

パークエリアを歩いたあとは、シールを貼ったマップをさらに更新していきます。実際に歩いてみると知らなかった魅力に気付けるものですね! さらにシールが増えていきました。

パークエリアの魅力マップが完成したあとは、市民講座のプログラムをグループ内でディスカッションするワークショップを行いました。市民講座は「吉祥寺パークエリアまちの将来像」の立案に向けた取り組みの一環として予定されています。市の中だけで考えるのではなく、市民のアイデアを講座の内容に反映しようという取り組みです。

テーマ、聞きたい内容、聞きたい人、形式、プログラム構成、会場形式、時期、告知方法の8つの項目をグループで考えてみます。市で出した雛形を見ながら改善案を話し合い、ふせんに書き出して貼っていきます! 私たちのグループは、吉祥寺にゆかりのある有名人や漫画家さんを呼んでみる案が出ました。ほかにも、公園などの開かれた場所で誰でも参加できオンラインでも配信して広く意見をつのる講座はどうだろうと、さまざまなアイデアが! 実行できるかはともかく、たくさんアイデアを出すのって楽しいですね!

その後グループごとに考えた講座プログラムを発表。みなさんとっても説明が達者で驚き! 私たちのグループでは出なかった「ゼミナール形式スタイル」や「市民からの質疑応答」などの内容が出されました。

「Kichijoji Park Area Walk & Think」ではパークエリアの課題や改善点を取り上げるのではなく、魅力を探すイベントとして構成されていました。「問題点はたくさん見つけることができますが、まちづくりにおいて魅力をしっかり確認していくのが大切だと思っています」との職員の方の総括が印象的でした。

市の職員の方の解説を聞きながら実際にパークエリアを歩いてみると、実際のイメージよりもぐっとパークエリアの理解度が深まりました。私もたくさん吉祥寺を訪れていますが、「人通り」や「お店の種類」などを意識すると街の見え方が変わっていくことを実感できました。週刊きちじょうじは今後も「Kichijoji Park Area Walk & Think」のようなまちづくりに関する講座を通して、吉祥寺の街の変遷を見守っていきたいと思います!

Kichijoji Park Area Walk & Think ~まちを歩き魅力を語り合う~

「吉祥寺パークエリアまちの将来像」の立案に向け、エリアの魅力を再確認し、今後の進め方についての意見交換会を行います。