シェア型本屋、ZINEフェスで人気のBOOK CULTURE CLUB主宰、中西さんが考える“楽しく続ける“コツは?

武蔵野市を中心に、本のある空間を増やす活動をしているBOOK CULTURE CLUB(ブックカルチャークラブ)。その活動は多岐にわたります。シェア型本屋「ブックマンション」や、オリジナルのZINE1を売る「ZINEフェスティバル」を主宰しているリソグラフ2スタジオ「ZINE FARM TOKYO(ジンファームトウキョウ)」。作り手とファンが交流できる場としてつくられた「BOOK CAFE TERMINAL(ブックカフェターミナル)」。吉祥寺では本にまつわる3つの店舗を運営しています。これらのお店をなんと1人で行っているという、BOOK CULTURE CLUB主宰の中西功(なかにし こう)さん。取り組みや考え方をうかがいました!

  1. 個人やグループでつくる、自分たちの表現をまとめた少部数の冊子のこと。 ↩︎
  2. リソグラフ印刷のこと。ガリ版と同じ「孔版印刷」の原理を元にした印刷。レトロな質感が魅力的。 ↩︎

「つくる場、つどう場、とどける場」BOOK CULTURE CLUBの取り組み

関わる人みんなで運営するシェア型の本屋さん「ブックマンション」

「BOOK CULTURE CLUBは本にまつわる取り組みをまとめるために名付けました。ZINE FARM TOKYOは“つくる”場、BOOK CAFE TERMINALは“つどう”場、ブックマンションは“とどける”場としての位置付けです」と中西さん。

「すべての取り組みは、お客さんや作り手さんから教わったことをヒントにはじめたことばかりです。考えるために行動するっていう感じですね」と話します。

「ZINEもほとんど知らなかったんです。ムサビ(武蔵野美術大学)の学生さんがZINEっておもしろいですよって教えてくれて。ZINEを作っている人たちに興味があったし、そういう人たちを集めようということでZINEフェスを始めました。教えてもらうことが前提なので、アイデアが枯れることがないんです。」

“楽しく続ける”がポイント。みんなが楽しくできる運営の方法

「いろんなSF特集」で集められた棚。思い思いのテーマで揃えられた本が並びます

ブックマンションでの取材中、お客さんが来るとおすすめの本棚を案内する中西さん。中西さんは月に1回はブックマンションでお店番をしているそうです。お店番は棚を持っている出店者の持ち回りで行っています。

「運営者1人が毎日お店に立つのはきついけど、持ち回り制でお店番の時間が4時間だったら楽しく終われますよね。例えば、お店番の人は11時ぐらいに吉祥寺に来て、早めのランチを食べます。13時からお店がスタートして、何人か友達と一緒に来て交流を持ちながら17時に終わる。その友達とまた夕飯を食べに行きます、みたいな感じにできるわけですよ。そうするとお店番楽しいじゃないですか。前後で吉祥寺を楽しめますよね。」

営業時間をお店番する人に合わせる形なら、無理がなくていいですよね。

「コツは“ラクをして楽しく続ける”ですね。苦しんで続けるんじゃなくて。ZINEのイベントのときも出展者にお手伝いいただいて、みんなで作ってくことを大切にしています。」

みんなの力を少しずつ分けてもらって物事を進める。“元気玉”のような方法にとても共感しました!
中西さんは「会った人と話した内容によってこれからやることって全然変わる。だからこうやってお店番してるんです」と語ります。

「ブックマンションでお店番をしていたら、不特定多数の人と交流することができる。自分が本屋の店主として、お客さんと話ができるんです。その会話の中で気付いたことを様々な取り組みに反映しています。」

私たちも気負わずに一歩を踏み出せば、新しい世界が広がるかもしれません。楽しみながら行動する中西さんの活動を、これからも応援しています!

2024年7月のBOOK CAFE TERMINALでのイベント。思い切って参加してみては?!
2024年3月に吉祥寺PARCO屋上で行われたZINEフェスのようす。作り手とお客さんの交流が多く行われています(写真=編集部撮影)
2024年9月21日のZINEフェス出展者はすでに受付終了。11月2日のZINEフェスは出展者募集中です!