武蔵野ふるさと歴史館 『武蔵野の縄文時代草創期 こんなに古いの!? 御殿山遺跡』
平成16年(2004)に行われた御殿山遺跡の発掘調査で縄文時代のなかでも古い時期(草創期)の土器と石器が発見されました。土器に付いたおこげ(炭化物)の年代を測定したところ約16,000~15,600年前に使用されていたことが判明したのです。日本列島で年代測定されている資料の中でも最古級であることがわかりました。
土器と一緒に出土した石器は、打製石斧のほかに、石槍(尖頭器)、削器、細石刃など縄文時代以前の旧石器時代の技法が残るものです。これらの土器と石器は、武蔵野市にとって貴重な資料であることから、令和3年(2021)7月1日に武蔵野市指定有形文化財となりました。今回ご紹介する縄文時代草創期資料から地域の歴史について興味、理解を深めていただく機会となれば幸いです。