【FUKAIPRODUCE羽衣第28回公演】『女装、男装、冬支度』 妙ージカルで描かれる男女の交歓

あなたの日常の中で、「異性」はどのような存在でしょうか。家族、パートナー以外にも、友達、苦手な人、色々な人間関係があるでしょう。そんな様々な男女の人間関係を語る上で、恋愛・性愛は無視できるものではありません。それは大きなエネルギーを生むものであり、ときに消え失せ、ときに暴走もするものです。

今回はそんな男女の人間模様を描いた演劇をご紹介します。「妙ージカル」というオリジナルの手法で表現する「FUKAIPRODUCE羽衣」さんの第28回公演『女装、男装、冬支度』が吉祥寺シアターで上演されるんです。

体の中 流れてる血も凍り 愛も心も消える

『女装、男装、冬支度』は吉祥寺シアターにて2023年7月21日 (金) ~30日 (日)の期間上映される、FUKAIPRODUCE羽衣さんの第28回公演となります。

FUKAIPRODUCE羽衣は、音楽と芝居を融合した独自の手法「妙ージカル(妙なミュージカル)」で日常のありふれたあれこれを描きだす劇団。今回上演となる『女装、男装、冬支度』では、12人の俳優が 「女装」する女と「男装」する男が愛の冬支度というテーマで物語を展開します。

『女装、男装、冬支度』初演(2014年)
撮影:金子愛帆

奥に12体の墓石が一列に並び、静かにそして激しく雪が降り続けるステージに現れるのは、男女がともに過ごすいくつもの情景。墓守の夫婦がお茶をしている間に、小学生男女の雪合戦やバイクでの暴走カップル、ピンサロ嬢と客の営みなど、様々なシーンが音楽とともに幽霊のように現れ、幻想的に展開されていきます。そのなかに、生と死、生そして性、他者との交歓をもって生きることそのものを描き出されていくのです。

ちなみに今回上演される『女装、男装、冬支度』は、2014年初演の劇団代表作のリクリエーション・再演となります。9年振りとなる今回の公演には、初演の際に出演した俳優さんも登場! 9年という月日を経て成熟した「再演だけれども新しい」舞台が観られそうですね。

FUKAIPRODUCE羽衣とは

『スモール アニマル キッス キッス』(2020年)
撮影:金子愛帆

FUKAIPRODUCE羽衣は作・演出・音楽の糸井幸之介さんが生み出す唯一無二の「妙―ジカル」を上演するために、女優の深井順子さんによって2004年に設立されました。
「妙ージカル」とは、「妙なミュージカル」の意味。「妙」という言葉の持つ「一風変わっている」という意味と「なんともいえないほど美しい」という意味の両方が漂う世界を目指し、コンセプトアルバムのような音楽シーンの連続で日常のありふれたあれこれを、ありふれない歌と踊り・独特の人間力で表現しています。

FUKAIPRODUCE羽衣の作品は、第14回公演「耳のトンネル」がCoRich舞台芸術まつり!2012春グランプリ受賞、第22回公演『瞬間光年』(2017年上演)にて、第62回岸田國士戯曲賞最終候補となるなど高い評価を得ています。また、LIVE 活動や外部での公演・イベント活動など本公演以外にも活動の範囲を広げています。

FUKAIPRODUCE羽衣 『女装、男装、冬支度』

  • 開催日
    2023年7月21日(金)- 7月30日(日)
    時間
    7月21日(金)19:00 7月22日(土)14:00 7月23日(日)14:00 7月24日(月)19:00 7月25日(火)休演日 7月26日(水)19:00 7月27日(木)14:00 7月28日(金)19:00 7月29日(土)13:00/18:00 7月30日(日)13:00 ※開場は、開演の30分前です。
  • 料金など
    一般4,500円 U-25(要証明)2,500円 中学生以下(要証明)1,000円
    お問い合わせ
    080-7062-7822 info@fukaiproduce-hagoromo.com
    会場

    吉祥寺シアター

    〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目33-22

  • 出演
    深井順子 日髙啓介 鯉和鮎美 新部聖子 岡本陽介 浅川千絵 田島冴香 平井寛人 村田天翔 (以上、FUKAIPRODUCE羽衣) 森下 亮(クロムモリブデン) 能島瑞穂(青年団) 牧迫海香
  • 主催
    FUKAIPRODUCE羽衣
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