私達の生活の中に「音楽」がない瞬間はどれくらいあるでしょうか。
いまやどこに行ってもBGMが用意されていたり、流行りの歌が流れていたりします。街を行く人を見渡せばイヤホンをつけている人もチラホラ。かくいう私もその一人で、いざイヤホンを外してみると音楽がない状態が逆に新鮮に感じられてしまうことすらあるくらいです。

それだけ身近になった音楽ですが、そのあまりの身近さゆえに、聞き流してしまっていませんか？ 私達が真に音楽に耳を傾ける瞬間はコンサートやライブ、初めて曲を聴くときくらいなのかもしれません。それってすごくもったいないことです。

「言われてみたら、確かにしっかり音楽に意識を向けていなかったかも……」って思ってくれたそこのあなた！ 音楽を楽しむのにちょうどいいイベント「街かどコンサート」が開催されますよ！
このイベントでは目の前でアーティストさんが生演奏を披露してくれるんです。
しかもこのイベントは申込みも料金も必要ナシ！ 気軽に世界レベルの音楽を楽しめちゃいますよ！

こんな機会、見逃す手はありません！ この記事でしっかり予習して、素敵な音楽体験をしてくださいね！

「街かどコンサート」とは

「街かどコンサート」は第9回武蔵野市国際オルガンコンクールのプレイベントとして開催されるイベントの一つ。以前ご紹介した「オーボエ×オルガン 国際音楽コンクール2023 開催記念コンサート」にも関係があるイベントなんですよ。
（知らなかった方はコチラからチェックしてみてくださいね！）

そんな「街かどコンサート」はオルガンに焦点を当て、日本・世界で高い評価を受けているオルガニストさんやアーティストさんが武蔵野市のいくつかのスポットで演奏を疲労してくれるんです。申込みも不要で、なんと無料！ 会場に行けば誰でも気軽に音楽を楽しめますよ！

吉祥寺や三鷹にお散歩がてら、ぜひ立ち寄って素敵な演奏に耳を傾けてくださいね！

【7月23日開催】 吉祥寺デッキ＆武蔵野マルシェでクラシックオルガンの魅了に触れる

「街かどコンサート」第一回の開催は2023年7月23日（日）。吉祥寺デッキにて午前11時30分、午後1時30分の2回、そして武蔵野タワーズスカイゲート・カフェ･ド･クリエ前にて午後5時30分から開演です（雨天の場合、午後5時30分からの回は武蔵野タワーズスカイクロス　“かたらいの道 市民スペース”前にて開催）。

この回で素晴らしい演奏を披露してくれるのは山田佳奈さん。
山田さんは、玉川大学芸術学部芸術学科や聖徳大学大学院音楽学部音楽文化研究科でオルガンを学ばれ、オーケストラとの共演や企業イベント、CD録音、テレビドラマ、ラジオなど幅広い活動をされています。その才能あふれるクラシックオルガンの演奏をぜひ堪能してくださいね！

【8月20日開催】むさしのエコreゾートでオルガンとリコーダーが共演！

第2回は8月20日（日）。むさしのエコreゾートにて、午前11時30分と午後3時の2回上演されます。

この回では木村理佐さんがオルガンを、中島恵美さんがリコーダーを演奏してくれますよ。

山田佳奈さんは、東京藝術大学音楽学部オルガン専攻と同大学院オルガン専攻を卒業しました。また、優れた成績でドイツ国立リューベック音楽大学のマスター課程を修了されています。オルガンオーディションや国際オルガンコンクールでも優れた成績を収め、その才能と実績が高く評価されています。また、2017年に開催された第8回武蔵野市国際オルガンコンクールにも出場されています。

そんな山田佳奈さんと共演するのは、リコーダーとフラウト・トラヴェルソ奏者の中島恵美さんです。中島さんは東京藝術大学器楽科のリコーダー専攻を卒業し、さらにフランスのリヨン国立高等音楽院で古楽科の修士課程を修了されています。現在はソロやアンサンブルで活動しており、デュオ「イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ」としても活動しています。

オルガンとリコーダの共演、この楽器の組み合わせはあまり聴いたことがなかったかもしれません。どんな演奏に出会えるのか、楽しみですね！

【9月4日開催】武蔵野市役所にオルガンとソプラノが響き渡る

第3回目の開催は2023年9月4日（月）。武蔵野市役所の1階ロビーにて、正午から開演されます。

この回で演奏を務めるのは松居直美さん（オルガン）と鈴木美紀子さん（ソプラノ）。この回は、3回ある「街かどコンサート」で唯一の声のパフォーマンスがあるんです！

松居直美さんは、フライブルク国立音楽大学を卒業し、国内外のコンクールで優勝した実績を持っているオルガニストさん。定期的に国内外で演奏活動を行い、音楽啓発活動にも熱心に取り組んでいます。また、国際コンクールの審査員も務めています。武蔵野市では武蔵野市民文化会館でのJ.S.バッハ全曲演奏会は特に好評で、継続的に開催されていますね。
現在は聖徳大学音楽学部で教授を務めながら、ミューザ川崎シンフォニーホールのアドバイザーや武蔵野市民文化会館オルガン・スクールの講師としても活躍しています。

そして唯一ソプラノを披露してくれる鈴木美紀子さん。鈴木さんの歌声は批評家からも絶賛され、「この世の雑念を忘れさせる」と評されるほどの美しさと繊細さを持っています。ベルギー王立リエージュ音楽院の歌曲・オラトリオ科を修了し、プルミエ・プリ（優秀賞）を受賞。在学中からヨーロッパやアメリカの音楽祭や録音に参加し、海外のメディアから高い評価を受けていました。
現在は、宗教歌曲のソリストとして全国で演奏活動を行われています。