吉祥寺っ子の血が騒ぐ!「第52回 吉祥寺秋まつり」は9月14日(土)15日(日)に開催!

今年もついにやってきました! 吉祥寺の街全体が大盛り上がりの吉祥寺秋まつり! みなさん、準備はいいですかー?!

吉祥寺秋まつりってなあに?

吉祥寺秋まつりは、吉祥寺村の氏神様、武蔵野八幡宮に収穫の感謝を込めた例大祭と併せて行われる街のお祭りです。武蔵野八幡宮の宮神輿、各町内会自慢のお神輿、子どもみこしや山車も総出で吉祥寺の街を練り歩き、お祭りにはかかせない縁日や夜店の出店もあります。

武蔵野八幡宮の例大祭

吉祥寺駅の北側に位置する武蔵野八幡宮は平安時代の初め789年に建立され、古くから人々に崇められてきました。武蔵野八幡宮の例大祭は日付が決まっており毎年9月15日に行われるため、以前は吉祥寺秋まつりも同日に行われていました。現在は例大祭前の土日の開催になっていますが、今年2024年は武蔵野八幡宮の例大祭と神輿の渡御が同時に行われる当たり年! 例大祭では普段見ることのできない本殿がご開扉します。※拝殿には入れません。

お神輿ってそもそも?

お神輿とは普段神社の中にいる神様が外に出るための乗り物といわれています。お神輿を担いで街中を回ることで、地域の安全と繁栄を祈り、たくさんのご利益をいただこうという意味があるのです。

お祭りのみどころ

お祭りは14日(土)11:00に始まります。神官が神馬に騎乗し、それを先頭に武蔵野八幡宮の宮神輿が出発するところからスタートです。神馬を近くで見ることができるのは吉祥寺の秋まつりならでは!

そして、なんといってもお祭りの一番の見どころは各町内会の町会神輿渡御(とぎょ)と呼ばれるお神輿の練り歩き! 各町会自慢のお神輿がそれぞれの場所から宮出し(お神輿の出発のこと)され各ルートを進みます。お神輿は合計11基。各お神輿のすれ違うさまや特徴ある掛け声・担ぎ方が楽しめるのはもちろん、木遣り(掛け声や唄)、手古舞(御神輿の前や周りでの舞)、お囃子(太鼓や笛の演奏)も盛り上げてくれます。

【フォトレポート】吉祥寺秋まつり2023まとめ。縁日から神輿まで一挙更新! | 週刊きちじょうじ

4年ぶりにフルバージョンでの通常開催となった、吉祥寺秋まつり2023のフォトレポートをお届けします(随時更新します)。 当日のプログラムをお探しの方はこちら! 神輿連合渡御(10日) 宮神輿渡御(9日) 町会神輿渡御 む... https://kj-weekly.jp/2023/09/09/akimatsuri-2023-photoreport/

むさしのばやしとは?

吉祥寺秋まつりで演奏される「むさしのばやし」は、武蔵野市に古くから伝わるお囃子で、テンポが速く威勢がよいのが特徴です。

今から160年以上前、1862年(文久2年)に誕生したむさしのばやしは、武蔵野八幡神社のお祭りを賑やかにするためにうまれたお囃子と言われています。当時は「吉祥寺囃子(きちじょうじばやし)」と呼ばれていました。

この伝統あるお囃子を後の世代に伝えていこうと武蔵野市は1971年(昭和46年)に市の無形民俗文化財※1に指定しました。その時に名前を「吉祥寺囃子」から「むさしのばやし」としました。

※1…無形民俗文化財…日本の伝統的な芸能などで、歴史上価値の高いもの。

むさしのばやしは、生活と深く関係があり、長い歴史の間には様々な変化がありました。大勢の人が練習したり、正月の獅子舞踊りに多くの見物客が集まっていた時代もあれば、練習する人が少なく技を伝えていくのが難しい時代もあったそう。むさしのばやしは様々な時代を経て、人から人へ伝えられてきました。

大太鼓、2つの小太鼓、鉦(かね)、笛の4つの楽器で演奏されるむさしのばやし。お囃子の主役と言われているのは高い音の出る小太鼓で、「真打(しんうち)」と呼ばれます。もうひとつの小太鼓は「流れ(ながれ)」と呼ばれ、低い音でお囃子のベースになりメリハリをつけます。大太鼓は「大胴(おおどう)・大管(おおかん)」と呼ばれ囃子全体に迫力をもたせる役割をします。お囃子をリードする笛はとんびの鳴き声に似ていることから「とんび」、鉦はリズムを刻む4人を助けることから「四助(よすけ)」とも呼ばれています。

むさしのばやしは、屋台(やたい)・昇殿(しょうでん)・鎌倉(かまくら)・国堅(くにがため)・師調目(しちょうめ)・仁羽(にんば)の6つの曲目で構成されています。また、曲目に合わせて、天狐の舞(てんこのまい)・獅子舞(ししまい)・天太の舞(てんたのまい=通称:岡目の踊り)・牴牾の舞(もどきのまい=通称馬鹿面踊り、ひょっとこ踊り)の4つの神楽が披露されます。

屋台はお囃子のメインとして神楽と共に演奏され、多くの人々を魅了してきました。昔は高貴な人々を神社に迎え入れる時に奏でられたと言われています。

吉祥寺の地で人々から受け継がれ続けているむさしのばやし。歴史ある音色を今年の吉祥寺秋まつりでも堪能してくださいね。