名前は知ってるあの動物、会ったことある?井の頭自然文化園で本物を見てみよう!
ブタやニワトリがどんな生き物か知っていますか?もちろん知っていると思います。でも、姿や鳴き声は知っていても、大きさや匂いなど知らないことも多いのではないでしょうか。井の頭自然文化園はそんな身近な動物のリアルな姿を知るのにもってこいな場所なんです。井の頭自然文化園の家畜エリアにいる動物の飼育を担当されている山口真理子さんにお話をうかがいました。
匂いにびっくり!?本物に驚く子どもたち
井の頭自然文化園は本園と水生物園に分かれており、全体で170種類もの生き物が飼育されています。タヌキやキツネといった私達に身近な生き物が多く展示されており、子どもが初めて訪れる動物園としてピッタリな「入門動物園」としての役割も持っています。
そんな井の頭自然文化園の入口から右手へ進んですぐのところにあるのが家畜エリアです。ここではニワトリ、ヒツジ、ブタ、ヤギが歩き回ったり、お気に入りの場所でくつろいでいる様子を見ることができます。私達の生活にも馴染み深い生き物たちですが、生きている姿を初めて見る子どもたちは、その体の大きさや本物の鳴き声といった動物のリアルな姿にびっくりすることも多いんだそうです。
特に印象的なのは動物の匂いでしょう。モルモットのようにお客さんとふれあいをする動物は衛生のためにシャンプーをしますが、皮膚炎など特別な事情がない限り基本的に動物の体を洗ったりすることはないんだそうです。なので家畜エリアに行くと動物特有の匂いがしています。山口さんはそんな匂いも生で感じてもらいたいと話してくれました。
「子どもたちは図鑑や絵本で動物たちのことを知っているけれど、生きている姿を見るのは初めてということも多いようです。井の頭自然文化園で初めて本物を見て驚くことは動物に興味を持ってもらうきっかけとして良いと思います」。
そんな動物たちのリアルな姿を見ることができる井の頭自然文化園。山口さんによると、夕方頃は動物たちも部屋の入口付近で帰宅時間を待っていることが多いので、より自然な姿を観察できるのは朝のうちなんだそうです。また、11時45分からは餌を食べる時間があるため、午前中の来園は動物の様々な姿を見ることができておすすめです。
「朝イチの時間が一番活発で、動物なりに散策している様子を見ることができます。今の季節は落ち葉が落ちてくるので、落ち葉を食べに歩いている様子を見ることもできますね」。
気軽に立ち寄り、動物に癒やされる動物園
別の動物園での勤務経験がある山口さんは、豊かな緑と動物との距離が井の頭自然文化園の魅力だと話してくれました。園内には緑が多く、吉祥寺にありながら雰囲気も落ち着いているのが井の頭自然文化園ならではなんだそうです。来園される方も地域の方や子ども連れの方、リピーターの方が多く、地域に愛されている動物園だなと実感されています。
「井の頭自然文化園の中でもこの家畜エリア周辺は人気なエリアで、モルモットとのふれあいを通じて動物の魅力を感じてもらうことができるところは他の動物園と比べても秀でていると思います。今は感染症予防のために動物とのふれあいをやっていないのが残念ですが、井の頭自然文化園の落ち着いている雰囲気に癒やされてリフレッシュできると思います。井の頭自然文化園に訪れた際は可愛らしい動物たちや自然の癒やしを感じてもらいたいです」。